4巻
CDデビューが決まったトリコロール。ジャケット撮影を担当したのは、日影谷社長の元恋人で、現在は一流フォトグラファーの原千夏だった。だが撮影終了後、千夏は部屋で何者かに後頭部を殴られ、殺されてしまう。現場を見たアキラは、千夏がバスローブ姿のままで仕事をしている最中に、なんの抵抗もなく殺害されていることから、親しい関係の人間による犯行ではないかと考えた。犯人の可能性があるのは千夏のアシスタント・君島健一、フラワーアーチスト・島本豊、スタイリスト・小堺ユリ。さらには死の間際に千夏がユニオンジャックのLPレコードを抱えていたことから、日影谷にも疑惑の目が向けられた。果して真犯人は誰なのか? アキラの推理が始まる。