竜崎遼児

創立一年目の私立・扶桑高校。ラグビーの元全日本監督でこの学校の校長・蓬莱は、最強のラグビー部をつくるために全国各地から選手をスカウト。だが、この部員たちは全員がラグビー経験のない札つきの悪たればかり。毎日練習そっちのけで、非行のかぎりをつくす。そこに、新監督としてやってきた冴木麗緒は、女ながらこの悪たれ集団をまとめようとするが…。そんな矢先、全国大会の常連で強豪の堂園高を相手に練習試合が行われることに。もし、この試合で負けても200点以内の差であれば、冴木は裸でグランドを逆立ちして一周すると約束。これに燃える部員たちだったが、試合は堂園の一方的な展開になる。

ウォー・クライ

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ウォー・クライ(1)

堂園高との練習試合に臨んだ悪たれ集団・扶桑高ラグビー部だったが、ラフプレーを繰り返す間に164対0という大差をつけられ前半を終える。後半戦、なんとか点を取りにいこうとするが、初心者の扶桑にとって堂園の壁は厚くなかなかトライを奪うことができない。しかし、キャプテンの叶を中心にチームは徐々にまとまり、ようやくワントライを奪って試合を終える。屈辱的な大敗を味わった扶桑の悪たれたちは、打倒堂園を掲げ真剣にラグビーに取り組み始める。

ウォー・クライ(2)

扶桑高校の悪たれ部員たちは、堂園高と練習試合での大敗をきっかけに、打倒・堂園に向けて真剣にラグビーに取り組み始める。だが、練習試合でのプレーがスポーツマンらしからぬと高体連の加盟が認められず、部員たちは苛立つ。校長の蓬莱は部員たちがやる気を失わぬよう、菅平で合宿をすることにする。そして、合宿でひとまわり大きくなった扶桑ラグビー部は、蓬莱のはからいでニュージーランド高校選抜と対戦するチャンスが巡ってくる。

ウォー・クライ(3)

全国高校ラグビー選手権大会の地方予選を間近に控えた扶桑高ラグビー部は、以前より犬猿の仲だった叶と真木の対立が激化していた。そして試合前日、真木が叶の右腕を負傷させる。翌日、叶は右手の骨にヒビが入った状態にもかかわらず試合に出場するも、ミスを連発し扶桑は苦戦を強いられる。だが、試合終了間際にチーム一丸となりようやくトライに成功し1点差につめよると、叶の男、そして主将としての意地をかけたゴールキックが決まり、逆転勝利をつかむ。

ウォー・クライ(4)

全国高校ラグビー大会地方予選一回戦で荒城高に何とか勝利した悪たれ集団・扶桑高ラグビー部。だが、二回戦のひばりケ丘学園戦でトライの判定をめぐり伊達が審判を殴って没収試合とされる。しかも、せっかく手に入れた高体連の認可をまた剥奪されることに。一方、その予選で優勝し全国大会出場を決めた堂園高ラグビー部だったが、扶桑に勝たない限り胸を張って花園には行けないと、扶桑高に挑戦状をたたきつける。

ウォー・クライ(5)

堂園高に続き、今度は全国大会優勝の亢竜高が真の日本一を賭けて扶桑高に挑戦状をたたきつけてきた。そして、高校ラグビーの聖地・花園ラグビー場を舞台に亢竜高VS扶桑高の死闘が幕を開ける。試合開始直後、亢竜は扶桑のお株を奪う作戦“アマゾネス”で先制のトライを奪う。しかし、その後扶桑は亢竜の猛攻を何とかワントライに凌ぐと、前半終了間際に叶がペナルティゴールを決め3点差に迫る。だが、その瞬間、落雷がゴール・ポストを直撃する。

ウォー・クライ(6)

真の日本一を賭け、花園ラグビー場で始まった全国大会の優勝校・亢竜高VS扶桑高の試合は、後半亢竜のエース・天生をおさえた扶桑が見事に勝利する。試合後、扶桑、亢竜、堂園、久世沢の四校は、高体連とは一切関係のない「おれたちの大会」を開催することを約束する。時が経ち、創立二年目を迎えた扶桑ラグビー部に新入部員が二人入部してくる。そのことがきっかけで、少年院チームと対戦することになるのだが、これがとんでもない嵐の幕開けとなる。

ウォー・クライ(7)

扶桑高ラグビー部は東光少年院を訪れ、そこに入っている佐武に対して部員の蟹沢がかつて犯した罪を、ラグビーを通して償うために少年院チームと対戦。しかし、試合は佐武ら少年院チームの暴挙により大乱闘へと発展してしまう。だが、キャプテン叶を中心に扶桑高は自分たちのラグビーを貫き、見事に佐武を立ち直らせる。そして、扶桑高で行われる「おれたちの大会」の優勝を目指し扶桑高ラグビーは練習に明け暮れる。そして、東光少年院チームも打倒・扶桑を掲げ、大会に参加することを表明する。

ウォー・クライ（6）

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