7巻
エラーによってチームから孤立していた志茂田が気合いでヒットを放った。滝の一喝でチームのムードも盛り上がり、逆転へ向けて一丸となる光栄。そのうえ、志茂田が盗塁を成功させたことで、光栄は勢いに乗ってきた。盗塁やバント、スクイズなどで紅蓮ナインをかき回し、少しずつ点を重ねていった。苛立つ紅蓮のピッチャー羅波覇緒理は審判にまで食ってかかる始末。ワイルドピッチで後逸したキャッチャーを責める羅波にナインは、「あんたが怖いから従ってきた。これからもあんたが怖いから従う」と言われ、よけいに心を乱してしまう。一時は7点もあった点差は最終回には1点差に縮まっていた。どうしても勝ちたい羅波はこれまでバカにして全く従わなかった監督に初めて助言を求める。しかし、監督から「すでに手遅れだ」といわれてしまう。