FUTAGO

池谷理香子さんの作品が大好きです。自分の中にある毒を持て余している女性が多い印象で、今作のゆかりも然り。毒を器用に薬としてしまうあやかへの葛藤。好きも嫌いも抱え込んで関係を築くって大人になるほど難しいし、オンナは特になんじゃないかな。ナオミという存在を潤滑油として、2人が築いた関係性はとても美しかったけれど、おそらくそれは脆さと表裏一体。どんな関係も時間と心を尽くして成り立つのだと思いました。

面白かった。ありえない設定も多いのになんだかリアルで良かった。