ウルトラマニアック

吉住渉

3.37

1764

発刊:2002.08.06 〜

完結・全5巻

『ウルトラマニアック(1)』巻の書影
『ウルトラマニアック(2)』巻の書影
『ウルトラマニアック(3)』巻の書影
『ウルトラマニアック(4)』巻の書影
『ウルトラマニアック(5)』巻の書影
うにたべたいさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.37

41件の評価

4.0

5巻まで読みました

ママレード・ボーイの吉住渉作品。
氏の代表作の1つで、2クールでアニメ化もしていました。

魔法世界"マジックキングダム"から留学してきた落ちこぼれ魔女の「佐倉仁菜」が巻き起こす魔法少女ものです。
魔法の呪文とマジックアイテムが登場し、魔法の力で解決しようとするも逆に混乱を呼び起こしてしまうような展開になります。
よくある魔法少女もののフォーマットのようですが、"魔法"よりも登場する少年・少女たちの恋愛模様が主軸になっていて、よくある魔法少女ものに比べると、魔法がバレたときの対応も軽く、魔法によってまずい事態になるパターンも少ないと感じます。

主人公は魔女っ子の「佐倉仁菜」ともうひとり、「立石亜由」の二人です。
クールなキャラで後輩にモテる亜由は、仁菜の大切な魔法のアイテムを拾って特に事情も聞かなかったことから仁菜に気に入られ、魔法世界について打ち明けられます。
にわかに信じられない亜由ですが、仁菜は魔法を使ってみせて亜由はそれを受け入れ二人は親友になります。
魔法少女もので魔法アイテムが登場するアニメ化作品ですが、商品展開はそれほどされた記憶がなく、どちらかといえば高校生・大学生くらいのオタク男子が見ていたような印象がありました。
タイトルはウルトラマニアックですが作中のキャラクターでウルトラマニアは登場しないので、タイトルはりぼん連載の本作をチェックしている危ないお兄さんたちに宛てたのかなあと夢想してたりします。
(私も本作を友人におすすめしたとき「マニアックだ」と言われ、ハッとしました。)

少女マンガですが、キャラはかわいく、読みやすい良作だと思います。
全5巻と短いのも読みやすくていいと思うのですが、救済されず置いてけぼりになったキャラがいたり、だいたいの主要キャラが魔法世界を知りながらメインキャラの1人には最後まで秘密のままで、もやもやさせた状態のまま終幕したりしているので、もう少し続いて欲しかったなと思いました。
アニメは少しオリジナル展開があるそうなので、そっちだとオチをつけているのかもしれません。
機会があれば、アニメの方も見てみたいと思います。

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