満月をさがして

種村有菜

3.58

3207

発刊:2002.06.14 〜

完結・全7巻

『満月をさがして(1)』巻の書影
『満月をさがして(2)』巻の書影
『満月をさがして(3)』巻の書影
『満月をさがして(4)』巻の書影
『満月をさがして(5)』巻の書影
『満月をさがして(6)』巻の書影
『満月をさがして(7)』巻の書影
MISAKI OKUMURAさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.58

107件の評価

4.3

7巻まで読みました

"神風怪盗ジャンヌ"で著名な種村有菜さんのもう代表作の一つです。
土曜朝に放映されていた4クールアニメもヒットしていました。
THE★SCANTYのアニメOPはある一定以上の年齢の方にはおなじみのナンバーですね。

主人公は12歳の女の子「神山満月」。
彼女は、幼い頃の想い人「桜井英知」との約束を果たすため、歌手になりたいと願っていますが、喉の病気のため大声で歌うことができず、治療のためには手術で声帯を取る必要があり、さらに早期に治療をしないと命に危険を及ぼしてしまうような状況です。
当然、歌うこと自体が禁じれられおり、療養のため祖母の家から外出さえも許されていません。
そんな折、満月は、新人アイドルオーディションの一次審査に合格します。
オーディションに行きたいが、歌自体に嫌悪を示す祖母に認めてもらえず、思い悩んでいたところ、彼女の前に「タクヤ」と「めろこ」と名乗る死神コンビ"ネギラーメン"が現れます。
二人は満月が1年後に死ぬ予定であること、安全に死ねるための監視をしに来たことを告げます。
後1年の命であるならなおのこと今回のオーディションが逃せない満月は、家を抜け出してオーディション会場に向かうのですが、必至の満月にタクトは、病気の無い16歳の身体を一時的に与えます。
16歳の少女「フルムーン」としてオーディションは合格するのですが、歌声が英知に届くまで、タクトとめろこは満月に協力することになるという展開です。

不治の病、制限時間付きの命、小学生の女の子が主人公にしては重い設定の作品です。
ただ、設定は重いですが、ノリは軽く、ギャグシーンも多いです。
テンポも良く、絵もかわいらしいので、楽しんで読めました。
主治医の「若王子 圭一」、祖母の「神山 文月」、満月のマネージャー「大重 正実」等々サブキャクターにもスポットがあたっていて、死神コンビのタクトとめろこの生前との関連も語られ、全7巻とそれほど長くないですが、内容の詰まった作品です。

"りぼん"連載にしては少し過激に思えるシーンがありますが、前作の神風怪盗ジャンヌほどではないので、メインターゲットの小学生が見て、個人的にはギリギリ問題ないかなと思います。
ただ、大学生くらいのお兄ちゃんが小学生女子に本気で迫る場面があり、ちょっと展開には驚くところがありました。
ちなみに本作は、有名なネットスラング『僕は神山満月ちゃん』の元ネタです。
ストーリーには正直毒男好みな部分があるように感じたので、ある種、男性が読んでも楽しめる作品だと思います。

作中フルムーンが自分の曲を歌うシーンが度々あるのですが、この部分はアニメだとフルムーン役の声優さんが実際に歌っています。
アニメはオリジナル展開も多く、OPも、フルムーンの歌うEDも名曲なので、アニメもおすすめします。

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