読後、静かに気力がわいてくる。ひとり旅エッセイコミック20代、夢をかなえてマンガ家デビュー。30代、ルポマンガ家として樹海で自殺志願者を助けたり、特殊清掃をしてみたり。40代、自身の生い立ちをつづったエッセイコミックが話題になったり、パートナーと別れたり……。そして気がつけば、もう50歳―――。「全部投げ出して、どこかに行きたい」とはいえ、仕事をすべてやめるわけにもいかない作者が選んだのは、数日間の人里離れた現実逃避のような旅。車中で一晩過ごしてみたり、山のてっぺんのキャンプ場にテントをはってみたり、連絡をとっていなかった親族をたずねてみたり―――。「酔うと化け物になる父がつらい」「宗教2世な私たち~神様のいる家で育ちました~」の作者が描く、女ひとり旅の終着点は……?