君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

3.87

-10

発刊:2023.11.22 〜

既刊2巻

『君と宇宙を歩くために(1)』巻の書影
『君と宇宙を歩くために(2)』巻の書影
山形さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.87

64件の評価

5.0

このレビューにはネタバレを含みます。

宇野くんはできないことがたくさんあるのかもしれないけど、自己理解度が高く、自分を大切にすることもできる人だと思う。
そんな宇野くんだからこそ、今までの自分の枠を出てしまいそうな状況にお姉さんが不安になるのもよくわかる。
それでも、宇野くんならなんとかできるんじゃないかと思える頼もしさを感じる。

小林くんは、これだけ素直ならここまで捻くれる前になんとかなっていたんじゃないか?と都合の良いキャラクターのように感じた部分もあった。
でも、掘り下げて考えてみると、きっかけさえあればこれだけ変わることができた小林くんが高校生になるまで「きっかけ」に出会えなかったんじゃないか?と思うようになった。
宇野くんとの出会いのようなインパクトがある出来事じゃなくても、ちょっとしたきっかけがあれば変われたんじゃないか。

そのきっかけを作るのは、おそらく、知識だしやさしさなんじゃないかと思った。

現実は物語みたいに上手くはいかないと思う。
それでも、たくさんの人に読んで欲しいし、知って欲しい。

こういった困りごとを抱える人にとって、周囲の理解があるだけで困りごとの辛さがかなり変わってくると思う。

そういった社会的な意義も感じるし、ストーリーもキャラクターもとても良い。

あたたかくてやさしい。
応援したくなるし、好感が持てる。

この世界で生きたいなという気持ちにさせる。

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