獣人スパイファンタジー、待望の第3巻! 「仇を討つ」という兄・レオの願いを叶える為、人間の国を出て、獣人の国でスパイとして活動するウルト。仇の可能性がある、獣人の国の王女ラゴを殺そうと、拳を振り上げたウルトだったが、そこに他の刺客からの攻撃が… しかし、ウルトに攻撃が届くことはなかった。ラゴが身を挺して庇ったのだ。「あんたは、非情な獣人じゃないのか…?」 手の中で、浅い呼吸を繰り返すラゴを見て、ウルトの心は揺れる。そんな状況の中、レオとついに邂逅する―― 兄弟の為、幻影となり牙をむく! 獣人スパイファンタジー!