海ニ眠ル花

欲しかったのは、貴方の心だけ。御影を庇い、内藤から放たれた弾丸に貫かれた榊。榊を助けるため、御影は自らが溺れることも構わず榊が落ちた海へと飛び込む。奇跡的に無人島に流れ着くことができた二人だったが、仲間との連絡手段はなし。そんな状況でも「俺を選んだ自分を信じろ」と榊は言い、御影との距離は次第に近づいていく。そして数日後、仲間に助けられた二人の関係の変化をいち早く察知したのは、榊に想いを寄せる幼なじみの十郎だった。一方、豊臣の財宝を求め、危険な海路へと挑むことを決めた榊だったが…!?運命の恋と宿命の真実を描く昔々の物語。描き下ろしも収録！