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tugeneko
3.24
(6件)
新刊通知
発刊:2016.09.29 〜
既刊10巻
6件の評価
うにたべたい
4.2
毎話、キテレツ大百科のように不可思議な発明品を生み出す科学部の上野さんと科学部メンバーの日常が描かれる作品。上野さんは同じ部のメンバーの田中が気になっていて、登場する発明品の多くは、彼を振り向かせる、または思いに気づいてもらうことが原動力となっています。突飛な発明品とそれによって巻き起こるドタバタというよりも、不器用な上野さんが鈍感すぎる田中くんにアタックする恋愛要素メインですね。基本的には中学校の理科室が舞台で、それ以外の場所はほとんど登場しないです。一話完結型で、トンデモな科学的根拠が一応述べられた未知の発明品が毎話登場し、それを通じて上野さんは田中にアタックをします。アタックするといっても、女子中学生らしい健全な想いの伝え方ではなく、どんな泥水でも濾過して飲水にできる『ロッカくん』を発明した時は、自分の放尿物を巧みに飲まそうと奮戦したり、空中に着席できるブルマ『インビジブルマ』を発明して、田中を騙してなんとか顔面に着席しようと奮戦するなど、もはや変態行為。こじれた性癖の局地、己の欲望を達せようと、今日もイカれた発明に精を出す上野さんと、その標的となってしまっている田中の危ない放課後が繰り広げられる内容です。絵柄はポップで特徴的です。女の子はかわいく、上野さんもかわいい女の子ととして描かれているので救いがありますね。田中もまんざらではないのではないかと思える描写があり、それにほんわか気づいている周囲とまったく気づかず暴走する上野さんが、強いて言えばラブコメ要素です。基本的には、自分の着衣を食わそうとしたり、こっそり全裸徘徊したり、股間の遺伝子交換しようとする変態マンガなので、ポップな絵柄に騙されてはいけないと思います。テンポが良く読みやすいのですが、オチは投げっぱなしになることが多いです。邪まな上野さんがひどい目にあい雄叫びを上げて終幕することが多々あり、逆に言えばいくとこまでいってしまう18禁な展開にならないので安心ですね。結果、薄い本で大人気コンテンツとなってしまっているのも仕方ない気がします。上野さん以外のキャラも魅力的で、しかも上野さんに引けを取らない変態痴女です。特に水泳部の北長さんはすぐに全裸になって迫ってくるのですが、田中が無頓着過ぎるので何も発生せず、読んでいて田中バカヤロウとなります。逆に田中が無意識にずいずい迫ってしまい北長さんが焦ってしまうシーンがあって、そういう点でも楽しめる作品ですね。2019年にアニメ化し、人気があったのですが、終盤は休載が続きました。発表によると作者の家族介護のため、ぷっつりと終わってしまったのが残念です。最終回は唐突な感じですが、全10巻と読み切るにはちょうどいい長さで、毎話面白く読みやすいのでおすすめです。
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