もしも首輪がはずせたならば

両親に捨てられた女の子が、家族という存在を求めて、売れ残りの獣人奴隷を買う話。
世間の常識では、奴隷は家族になり得ない。
けれど少女にとっては、外に出したら笑われるような、売れ残りの熟年奴隷でも大切な家族で...。

常識という壁を乗り越え、少女と奴隷が互いを思い、身を寄せ合い生きるほのぼのストーリー。周囲の冷たい視線に晒されても気にしない主人公の鋼の精神がすごいし、かといって年相応の寂しさや脆さも併せ持つところがリアル。

奴隷のウィリアムも、ご主人を喜ばせるために奔走する姿は思わず応援したくなるほど。
3巻で綺麗に終わっていたけれど、もっと2人の日常をのぞきたくなる、そんないい余韻を残した作品でした！

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