作りたい女と食べたい女

ゆざきさかおみ

3.74

643

発刊:2021.06.15 〜

既刊4巻

『作りたい女と食べたい女(1)』巻の書影
『作りたい女と食べたい女(2)』巻の書影
『作りたい女と食べたい女(4)』巻の書影
『作りたい女と食べたい女(5)』巻の書影
鈴木さん、他2人が読んでいます

作りたい女と食べたい女のあらすじストーリー紹介

■コミックス描き下ろし特別短編7Pを収録!■ひとり暮らしで少食だし、作ったところで食べきれない。でも、本当はもっと作りたい! 料理が大好きな野本さんは、そんな想いと職場のストレスから、うっかり一人で食べきれないほどご飯を作ってしまう。そんなとき、お隣のお隣に住む春日さんのことを思い出して勇気を出して夕食に誘ってみると…?

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5.0
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2.0
1.0
3.74

135件の評価

鈴木さんのアイコン

鈴木

sus9s
7ヶ月前

5.0

ちょっと最近、百合という言葉を使うことへの違和/抵抗感がある。
それは額縁から先に用意するから(作品タイトルに平気でこの言葉を入れちゃうとか)ジャンルとして硬直化し始めてるよね、っていう創作上の理由もあるけど、それ以上に、消費する側の抑圧的な目線を感じて、オタクミームにありがちな配慮のないヤダみみたいなものにウッとなってしまうみたいなことが増えたと思ってて。
『マイ・ブロークン・マリコ』はそこに気持ちよく一撃を加えてくれた印象がある。ジャンル的な蓄積、系譜の上に立ちつつ、換骨奪胎して新たな物語を語るというか。
そこに来て本作。
今なにを/どう語るべきか。
しなやかな抵抗。やさしさによっても世界は変わるんじゃないか。そういう感想を抱いた。
他にも『今夜すきやきだよ』とか、いい流れが生まれている感じがあって、そういう流れをあとから振り返るときにこの作品って重要なものになってくるかもしれない、と思っている。

『チ。』とか『バトルグラウンドワーカーズ』とか読んでいて、表現の倫理的な動機っていうものを感じるのね。
理不尽な苦しみを負っている誰かを助けたい。そのために世界を変えたい。
そういうものに対して、今はもう、素直に尊さを感じる。

本作が出した新聞への意見広告と、同性婚の法整備基金への協力。
あれ見て、あ、ほんとに世界変えに来たな、と驚いた。
感動した。
やさしさによっても、世界は変わる。
世界はまだ捨てたものじゃないと思わせてくれる作品。

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