田川りつかは30半ばをとうに過ぎてもいまだ少女のように自分を探しつつけていた。子供はいないが一戸建てに住み、安定した収入のある夫もいる。他人から見れば大きな問題もない日々に見えるだろう。しかし彼女は自分に価値がないと思わない日はない。「最後に君を必要としてくれるのは家族だけ」夫の言葉が呪いのように心に刻まれる。彼女の住む町はサギ被害に悩まされていた。そんなサギを友達だと言う高校生・平賀 要はりつかが働く惣菜店の常連だ。変わり者と周囲に評価される彼と、りつかはある事件がきっかけで町中で出会う。それが彼女の運命を変える出会いとは知らずに…。
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