瑠璃の宝石

渋谷圭一郎

3.40

1234

発刊:2020.10.15 〜

既刊5巻

『瑠璃の宝石(1)』巻の書影
『瑠璃の宝石(2)』巻の書影
『瑠璃の宝石(3)』巻の書影
『瑠璃の宝石(4)』巻の書影
『瑠璃の宝石(5)』巻の書影
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この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.40

15件の評価

5.0

北極星は変わる。
1万4000年前、天の北極に位置したのは、
こぐま座のポラリスではなく
こと座のベガだった。
 
地球の重さは変わる。
地球には年間約4万トンの物質が降り注ぎ、
同時に約10万トンの物質が流出している。
 
一日の長さは変わる。
14億年前、地球の一日は19時間足らずだった。
 
回る時計の針は、
機能と同じ時間を繰り返していることを意味しない。
針が動くたび、内部には小さな変化が蓄積されている。
私たち人間が生きる世界は、
今も着実に小さな変化を積み重ねているのだ。

四巻、巻頭言より


隕石の拾い方について書かれているマンガ。
隕石は、いまここで、あなたにも拾うことができる。
どのようにして?
それを知るということは、この世界を知ることだ。

いま足元にある石には、それがつくられ運ばれてくるまでの経緯がある。いや、経緯、などという淡泊なものではないはずだ。それは物語だ。何千年、何億年というタイムスパンの、地形の動き、世界の成り立ちについての物語。
われわれはそれを想像することができるし、考えることができる。
世界の美しさについて思いを巡らせることができる。
この直観、この"感じ"、これを名付けてとりあえず、センス・オブ・ワンダー、と呼ぶこともできるのではないだろうか。

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