旅する海とアトリエ

森永ミキ

4.05

4236

発刊:2019.11.27 〜

完結・全2巻

『旅する海とアトリエ(1)』巻の書影
『旅する海とアトリエ(2)』巻の書影
加古さん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
4.05

25件の評価

4.5

1巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

森永先生の画力、表現力、話のテンポ、メリハリどれをとっても素晴らしいなと思える作品です。
1巻のキャラ紹介では旅行ものならではのパスポートを使ってみたりと先生の遊び心も光ってます(パスポート下部のKRR〜という部分が連載誌での初登場(厳密には違うけど)した号の発売日だということに見直しながら気づきました)

1巻でお気に入りのシーンは数ありますがロカ岬は特にお気に入りです。海のある意味当たり前の言葉がリエに絵を描くルーツを想起させる。王道ではありますが演出も相まって非常に素晴らしいシーンとなってます。このページのロカ岬の描き方が私は大好きで、モノクロ印刷、限られたページの中海や空の広さをコマを跨ぎ、ページ上半分を大胆に使って表現していて表現力の高さを感じました。

表現力、画力の話繋がりですとイタリア編に入ってからの芸術作品、建造物の描き方が個人的には大好きです。先生のインタビューによると手描きに拘っているそうで細部への書き込み含めかなりのクオリティのものが掲載されています。
聖パウロの回心やパラティーナ礼拝堂は壮大な芸術作品を生で見たとき特有の作品に気圧される感覚と似たようなものを感じるほどで初見時は思わず声が出た記憶です。

海達の旅は結構忙しなくてもっとゆっくり回ったり写真の海を探してもいいんじゃないなんて思ったりもするんですが、今は若さと体力をフルで使っていて若者の旅らしくてアリかなって考えてます。

多分に芸術作品や文化への解説がされますが基本的に芸術系への造詣が深いキャラが一緒にいるので違和感なく受け入れられますし、話の緩急の付け方が非常に上手いので笑える上に読みやすい作品になってます。
また、海と旅する人物はみんな表現者としての悩みを抱えていて表現者ではない私とは縁遠い存在かなと思ったこともありましたが、本質は「好きなもの」との向き合い方と考えると感情移入もしやすくなっていい感じです。

5.0

1巻まで読みました

読むと海外旅行に行きたくなる!出会いと観光とおいしい食事が詰まった旅物語です!!


 亡くなった両親がつけた「海」という名前の由来となった景色を探してヨーロッパの地へやってきた女性、七瀬海と、彼女がポルトガルで出会った画家の少女、安藤りえ。ふとしたきっかけから共に行動することになった二人が繰り広げる、出会いあり、別れあり、観光あり、食事ありのとってもにぎやかで面白い、自分のルーツ探しの旅物語です!!

 この作品の魅力はたくさんありますが、まず何といっても注目すべきは作中に登場するヨーロッパの観光名所です!サグラダ・ファミリアやスペイン広場などの有名な場所をはじめ、二人が旅するヨーロッパの国々の名所がたくさん登場します。どれも丁寧で綿密に描写されており、森永ミキ先生の描きこみのすごさに圧倒されます。それぞれの名所の歴史や注目ポイントもしっかり紹介されているので、絵のすごさと相まって読むだけでちょっとした海外旅行気分になります!観光名所だけではなく、グルメやその国の豆知識なども面白く紹介されているので、行ったことがない人は読むと行きたくなる、行ったことがある人も新しい発見がありまた行きたくなること間違いなしです!!

 登場キャラも大きな魅力です!私は特に主人公の海が大好きです!海はとても明るくて誰とでも仲良くなれて、ちょっと危なっかしいから目が離せない、そんな面白い女性です。とにかく食べることが大好きなので、行く先々でおいしそうに料理を食べてくれるのも魅力的です。海は旅を通して見るもの、食べるもの、経験すること、すべてに対して心から楽しんでいるのが伝わってくるので、大好きなキャラクターです。そんな海だからこそ時折出る素直で率直な言葉に周りの人も心を動かされるのだと思います。作中でたびたび登場するデフォルメ絵がすごく可愛いです。あどけない顔と無邪気な言動で幼く見えますが、年齢を知ったときは驚きました。

 そんな海が旅先で出会った少女、りえも好きです!海の友人として、また保護者として一緒に旅している彼女ですが、しっかり者で大人びている一方、大好きな芸術のことになると海以上に暴走してしまうこともあり、そのギャップが可愛いです。海と一緒にいるときの、友達であり、姉妹のようでもある2人の距離感が好きです。

 海とりえが旅先で出会う人々との交流も見所です。1巻でメインで登場するのはフォトグラファーのエマと服飾デザイナーを目指すマリアです。画家であるりえを含め3人とも芸術家・表現者としての葛藤や悩みを抱えていますが、海たちとの旅を通して少しずつ前に進んでいこうとするのが素敵だと思いました。エマやマリアのお別れのシーンはグッときます。

 そんな海とりえの観光あり、食事あり、出会いありの旅物語が「旅する海とアトリエ」です!2人の行き当たりばったり海外旅行を楽しんでください!何より、読むと必ず海外旅行に行きたくなります!!ぜひ読んでみてください!

4.0

1巻まで読みました

このレビューにはネタバレを含みます。

ちょっぴり天然な女の子・海が、両親の遺品から出てきた写真の場所を探し、ポルトガルで出会った女子高生・りえと欧州を旅するストーリーです。この作品の真新しいところは、国ごとに毎回、新しいキャラクターが出てくる点です。きらら系の日常系4コマは登場キャラが固定化されている作品が多いのですが、『旅する海とアトリエ』では入国時に現地のガイド役の女の子と出会い、出国時に別れるという展開を繰り返します。魅力的な新キャラがどんどん登場するので、読んでいて飽きません。もちろんメインである海やりえも凄く可愛いキャラクターです。特にデフォルメされた海の顔芸が好きですね。
また題名に“アトリエ”とあるようにりえや現地ガイドキャラはクリエイティブな職に就いている女の子ばかりなのですが、全員何らかの壁にぶち当たっています。物作りの楽しさや喜びを失ったクリエイターたちが、異文化に対して純粋で素直な反応を示す海に刺激を受け、徐々にモチベーションを取り戻していくハートフルな内容でもあります。
少し残念な点は移動のテンポが早過ぎて、若干観光ガイドブック感がある点ですかね。1巻だけでポルトガル、スペイン、イタリアと3カ国(しかも複数都市)も周り、現地の名産品や観光地をこれでもかと紹介します。欄外には補足説明まで書かれていて、情報の正確さに拘るあまり、無駄が無さ過ぎて旅の風景が想像しづらいです。次巻はオーストリアから始まるようなので、もっとゆったりしたペースを期待したいです。

そうきたか!

12

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