文庫版 ろくでなしBLUES

森田まさのり

3.59

1583

発刊:2002.12.01 〜

完結・全24巻

『文庫版 ろくでなしBLUES(1)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(2)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(3)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(5)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(6)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(7)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(8)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(9)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(10)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(11)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(12)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(13)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(14)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(15)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(16)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(17)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(18)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(19)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(20)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(21)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(22)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(23)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(24)』巻の書影
『文庫版 ろくでなしBLUES(25)』巻の書影
うにたべたいさん、他1人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.59

29件の評価

4.7

24巻まで読みました

1988年連載開始の週刊少年ジャンプ連載作品。
ドラゴンボールや幽遊白書、スラムダンクと同時期に連載され、ジャンプの黄金期を象徴する作品の一つと思います。
後にROOKIESやべしゃり暮らしを描く森田まさのり氏の代表作です。

東京・吉祥寺に位置する帝拳高校を舞台にしたヤンキー漫画で、登場人物のほとんどは不良のレッテルを貼られた高校生たちです。
主人公の前田太尊は帝拳高校の番格で、彼の喧嘩に明け暮れる日常は描かれています。
リーゼントの髪型でタバコを吸い、仲間と共に教師を睨みつける"ワル"なのですが、恐喝やいじめといった弱者への一方的な暴力は行わず、ただ、自身のスタイルを貫いた姿勢によるものであるような感じです。。
暴力描写は多いですが、拷問や強姦、殺人といったシーンは無く、不良たちが自らの誇りをかけて戦うストーリーが展開されます。
ただし、高校生の飲酒や喫煙が当然のように描写され、教師への暴力はもちろん教師からの暴力、セクハラの描写も多く見受けられます。
明らかに教育には悪く、今はこういう作品は連載が難しい気がしますね。

序盤では、帝拳高校内でのボクシング部と応援団の対立や、吉祥寺近辺の高校同士の仲違いが展開されます。
中盤に入ると、東京を代表する不良たち「東京四天王」という設定が登場し、前田太尊もその一人に数えられます。
各四天王とのストーリーが入るのですが、全員がそれぞれ独特の魅力と男が惚れるほどの風格、そして強さを持っています。
終盤では、事情から四天王が共闘する場面があり、そのシーンは本当に奮えました。
また、四天王以外のキャラクターも個性強くて魅力的です。
絵もとてもうまく、回が進んでも捨てキャラはほとんどおらず、大尊以外の四天王のナンバー2や3でさえも、キャラクターと設定が印象深く記憶に残るほど、キャラの個性が光る作品です。
本気のバトルシーンだけではなく、コメディ回もおもしろくて、退屈の瞬間がない名作だと思います。
個人的には鬼塚がキャラクターとしては好きですが、ベストバウトは大尊vs葛西が熱いと思います。

非常にジャンプらしいスカッとする内容で、古い作品ですが今でも十分に楽しめます。
特殊能力や突飛な設定に頼ることない、等身大の不良たちのドラマが展開されるため、今ではなかなか読めない、当時ならではの作品といえると思います。

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