アスペル・カノジョ

止まらなくなってしまって一気読み。凄まじかった。ヘヴィなテーマだけどこれは知らないといけない世界。小学校の図書館とかに置いて欲しいな。

アスペルガーを抱える斉藤さんと彼女を取り巻く世界の物語。
原作者が紡ぎ出すストーリーの生々しさが凄い。
本作を読んでいると、「みんな違ってみんな良い。」そんな世界が本当にあればどれほど良いだろうと思います。
でも、読み終わると読む前よりもきっと優しくなれるはず。
また、セリフも心に刺さるものがとても多いです。
8巻はハッとさせられるシーンが多くて、多くの人にぜひ読んでもらいたい作品。

特に思春期の子どもたちには、性描写は除くとして道徳の資料として読ませたいくらい。
学校は子どもたちの社会の全てです。異端分子は排除する日本人の国民性と、「同調圧力」が幅を利かせる閉鎖社会の中で生きる中高生たちにこそ、この作品を読んでもらいたい。他人が違うのは当たり前という認識こそ、生きていくうえで尊いものですから。

世の中に上手く合わせられない同人作家♂とそれ以上に合わせられないファン♀の日常漫画。正直読むのにスタミナ使う。でもまた読みたくなる、そんな不思議なストーリー。境界性なんだろうけどアンバランスというかなんというか。