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姫乃タカ
3.34
1825
新刊通知
発刊:2018.04.03 〜
完結・全6巻
10件の評価
うにたべたい
4.2
ゲーム"シュタインズ・ゲート"の2作目のコミカライズ。まゆりは助かったが紅莉栖はいない、β世界線を選んでしまった、IFのストーリーです。牧瀬紅莉栖は死に、岡部倫太郎は鳳凰院凶真を封印し、そして阿万音鈴羽は来る大戦を避けるべく苦悩し続けている、そんな世界が舞台です。シュタインズ・ゲート本編は知っていることが前提となるため、本作からだと楽しめないです。また、本編視聴済みであれば知っている通り、β世界線は悪夢のような未来が運命付られており、どんなに頑張ってもバッドエンドであることが分かっています。ですが、シュタインズ・ゲートとは異なるこの世界線で決定的に異なるできごとに関する伏線回収があり、結果、シュタインズ・ゲートに至るまでの"0"への物語となっています。ごく平凡な大学生としての生活をしていた岡部は、レスキネン教授のセミナーで、紅莉栖を知る研究員「比屋定 真帆」と知り合う。彼女は、紅莉栖の記憶をベースにした人工知能「アマデウス」を研究しており、岡部はそのテスターとなる。仮想の牧瀬紅莉栖との交流の中で、過去に諦めてしまった世界線の紅莉栖を思い、岡部は自責の念に駆られ続けるのですが、突然訪れたリーディングシュタイナーにより、何か大きな組織による世界の変革を感じ取る、という展開です。序盤は良かったのですが、正直なところ途中から意味がよくわからなくなりました。世界線の変動を起こしていたのは誰か、とか、作中、岡部倫太郎は一度未来へ行くのですが、なぜ未来へ行ってしまったのか、またどうやって戻ってきたのかなど。また、ルカ子とフェイリスの存在感が薄れてきたのも残念でした。彼女らの本作内での役割がぼやけていて、濃いキャラなのにいてもいなくてもいいような感じになってしまっています。ラストはすごく良かった。「そう繋がるのか!」と感動しました。それだけで読む価値はありますが、ストーリー部分は1回では把握が難しいです。ゲームかアニメで振り返ろうと思います。
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