あらすじストーリー紹介

その少年は、15歳にして悪徳の限りを尽くした。傷つけ、犯し、奪い尽くした……。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ? 謎と暴力の記憶喪失サスペンス!

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5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.55

286件の評価

4.7

14巻まで読みました

半年間の失踪期間を経た後、記憶がない状態で発見された高校生「斎藤悠介」が主人公です。
記憶喪失ではあるが、平穏な日常を送っていた彼だったが、ある日、身近な人物に自分の彼を知らされます。
曰くには、"悠介は悪魔である"と。
覚えのない罪に責められる中、おぼろげに、古い校舎の中で人体に刃物をつきたてた記憶が蘇る。
自分は過去に何をやってきたのか、誰をなぜ殺したのか、なぜ記憶が失われたのかを突き止める、サスペンス・ホラーとなっています。

主人公は、過去に拷問、強姦、恐喝等々、読むだけで不快な気持ちになる悪事を尽くしてきたクズです。
『善悪の屑』の犯罪者役で登場しカモの私刑に処されそうな、悪魔のような凶悪犯罪者が主役という、ちょっと変わった作品で、記憶を失った彼がそんな自分の過去に吐き気を催しながら向き合う内容となっています。
グロいというよりも、痛い、悲惨な内容になっているので、苦手な方は注意が必要だと思います。

内容は大きく2部構成になっています。
前半は記憶喪失の悠介が、かつての彼の被害者などから過去を知り、誰を殺してなぜ記憶がないのかを知るストーリー。
後半は、過去の罪の大きさに苦しみながら半分ホームレスのように生きる悠介が、ある、親から暴力を受けている兄弟の家に厄介になる話です。
後半の方がミステリーっぽい感じで、とある事件に対し、悠介はやはり悪魔なのか、それとも別に犯人がいるのか、という内容です。
共に、先が気になる展開で、複数視点でストーリーが展開し、疑心暗鬼から傷つき、傷つけ合い、悲しみの中物語が終わります。
スッキリとした終わり方なのか、後味の悪い幕切れか、それは多分読む人それぞれで感じ方が異なると思います。
この作品をどう捉えたらいいのかは、読んで確かめる必要があると思いました。

胸糞悪い作品ですが、読者の気分を悪くするだけではなく、メッセージ性を感じました。
とにかく、ラストはなんとも言えない気持ちになります。
個人的には、凶悪犯罪者が何かの事件の犠牲者になって、「あの事件の犯人が」という情報付きでニュースになったら、「ざまあみろ」と思う人の気持ちもわからなくはないですが、そんな中でラストの絵画を観たとして、複雑なというか、混乱した気持ちにはなりそうですね。

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