恋愛小説家・宅間直記26歳…ゲイ。十日前、煮え切らない男とのドロ沼不倫に別れを告げた。今度誰かを好きになるときは、おれだけを見てくれるやつがいい。そう決意した日、マヌケな大学生と間違えて、新進気鋭の彫刻家と出逢う。なにを言ってもモゴモゴ…、世話を焼いてやるとテレテレするやつにハッキリしろと尻を叩きたくなりつつも、予想外に癒されていく―――。口下手な年下彫刻家と、失恋ばかりの恋愛小説家の不器用ロマンス。収録作:言葉足らずな恋の話/言葉足らずな恋の話~幸せの在り処~/きみの手がつなぐもの/おまえだけ、見てた。/描き下ろし