福本伸行

3.92

4612

発刊:2009.09.11 〜

完結・全18巻

『天(1)』巻の書影
『天(2)』巻の書影
『天(3)』巻の書影
『天(4)』巻の書影
『天(5)』巻の書影
『天(6)』巻の書影
『天(7)』巻の書影
『天(8)』巻の書影
『天(9)』巻の書影
『天(10)』巻の書影
『天(11)』巻の書影
『天(12)』巻の書影
『天(13)』巻の書影
『天(14)』巻の書影
『天(15)』巻の書影
『天(16)』巻の書影
『天(17)』巻の書影
『天(18)』巻の書影
ヒビキさん、他2人が読んでいます

この漫画のレビュー

5.0
4.0
3.0
2.0
1.0
3.92

107件の評価

3.9

18巻まで読みました

"アカギ" のスピンオフ元として有名な作品。
連載開始は1989年と福本伸行作品としては初期からの作品ですが、連載終了は2002年で、その間に"金と銀"、"賭博黙示録 カイジ"、"無頼伝 涯"などが始まって終わったこととなります。
連載開始時と終了時で絵柄が大きく変わっており、歴史を感じることができます。

主人公は「天 貴史」という博徒。
彼は義理人情に厚く、代打ちという裏稼業で食っていますが、弱者に優しい面を持つ男です。
ある日、「井川ひろゆき」という、お小遣い稼ぎ程度に麻雀を打っていた青年と天が、雀荘で対決することになります。
純粋な雀力では、ひろゆきの方が上と思われたのですが、あからさまなイカサマにより天が逆転勝利し、これを機に、ひろゆきと天は親交を深める。

序盤はそういう感じでストーリーが展開し、麻雀を通して人と人が繋がっていく人情漫画が予定されていた様子なのですが、途中から今の福本伸行作品らしい、闘牌の様が描かれるようになり、いつの間にやら『ざわ・・・ざわ・・・』というおなじみの擬音語も違和感なくついてきます。
昔の福本伸行作品といえば人情ものだったそうで、本作は、人情から闘牌マンガへの過渡を感じさせる内容でした。

内容は終始麻雀で、変速ルールではありますが、読み合いや点数を計算して勝利への道筋を練る展開が多々あり、麻雀のルールを理解しているのは必須だと思います。
大きなモノを賭した勝負が繰り広げられますが、命までは賭けられていないので、シンプルに麻雀マンガとして読めます。
ただ、登場するキャラクターは、結局どういったカラクリでそれを達成しているのかよく分からない技のようなものを繰り出してきます。
"仕組みは分からないがこういうことをしてくる"相手に対処する展開があり、能力者バトルじみていると感じることがありました。

なお、本作のスピンオフとして"アカギ"以外に、井川ひろゆきを主役とした"HERO"という作品もあります。
こちらは未完結なので、完結したら読みたいと思っています。

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