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押見修造
3.38
8755
新刊通知
発刊:2009.02.28 〜
完結・全7巻
288件の評価
トムソンタキマ
3.1
設定が面白い。暴力は強し。。
ムーティ
4.2
未だに3ヶ月に1度ペースで中学の頃好きだったコの夢を見る気持ち悪い漏れは、かなり主人公に感情移入して読んでいた。夢は夢でも思い出の中でしか叶えられない夢は結局後悔とノスタルジーでしかないし、それと現実はどうあっても繋がらないという諦観。それでも過去は心の中で清算して、今自分が大事にしたい物のために生きるべきだ、という決意が感じられた。最終巻巻末の作者の後書きと併せて良かった。「惡の華」や「ぼくは麻理のなか」でも見られる、人間の弱さやジレンマをいやというほど鮮明に描く作風と綺麗な作画も最高。
ryokin
3.5
こわい
ケンタム
2.5
一昔前のホラーゲームのような作品。(返校とかクロックタワーとか)面白いといえば面白いんだが、グロ要素とか、スピンオフ的な人間の関係性とかはなくてもいいんじゃないかな…と思ってしまった。あの生き物は何だったんだとか、なんでこんな湿地帯なんだとか、背景設定とかもいまいち腑に落ちないまま終わってしまったので、SF要素もいまいち。ただ、そこに描かれる人間性とか、人情のエグさはさすが押見修造作品だと思う。その人間性のエグさが素晴らしいからこそ、若干間延びした感が拭えないので、もっと短くても良かったかなと思った。
うにたべたい
3.8
後に『惡の華』などを描いた押見修造氏の代表作の一つです。たまたま同じネットカフェに入った人々が、ネットカフェのフロアごと異世界に漂流してしまうという作品です。主役は一般的なサラリーマンの土岐耕一。彼は妊娠中の妻がおり、ある日、ヒステリックになった妻と喧嘩してしまう。翌日、まっすぐ帰宅するのが煩わしくなった耕一は、仕事帰りにネットカフェに寄り道するが、そこで中学時代に片思いしていた遠野果穂と再開します。話をはずませる二人ですが、そこで店内のパソコンや、客の携帯電話が不通となり、停電になる。停電は復旧するが、外は大雨で店内まで水が侵入し、外へ出ることができないため、耕一、果穂を含んだネットカフェの客と店員は、店内で一夜を過ごすこととなる。翌朝、外に出てみると、そこは見慣れた街並みではなく、日本に見えない湿原が広がっていた、という展開です。展開としては、楳図かずおの漂流教室が近いと感じました。異世界に流されたネットカフェのメンバーがサバイバルをし、元の世界に戻るため調査を行います。異なるのはネットカフェのメンバーは、元はほぼ他人であり大人の男女です。そのため、限られた資源を奪い合ったり、殺し合いが行われたり、場を支配しようとするものが現れたり、強姦を企てたり、ストーリーはダークでドロドロとしています。特に寺沢という男が暴力と女の体を使ってメンバーの籠絡を画策しており、耕一は寺沢の動きに注目しながら、果穂を守るというスリリングな展開が繰り広げられます。また、ネットカフェのメンバーは20名いるのですが、全員に個性があり、見せ場があったのも良かったです。展開のテンポもよく、最後まで中だるみ無く読めました。作中、レイプや殺人があり、主人公も初恋の相手と再開しましたが現実世界には妊娠中の妻がいるという設定なので、大団円とはいかないだろうなと思いましたが、ラストはまさかのどんでん返しがあります。ただ、あまりいい意味での"まさかの展開"ではないです。賛否がある終わり方だと思いましたが、結末以外は安定して面白く、巻数もそれほど多くないので、機会があれば読んでいいと思います。
アトキンソン
4.5
めちゃおもろ。
トムソンガゼル
2.9
極限状態の人間怖い。ネットカフェ事移動の発想が面白い。
YW
2.4
このオチの話をよくもまあ描こうと思ったな、と。純文学じゃん。
まぬ
3.6
なんでネットカフェに閉じ込められたのかとか展開が気になって引き込まれるしネットカフェなら閉じ込められてもいいかなと思った戻る方法やらの結末も割と好きだった
だしまき
4.0
というわけで押見さん。一気読み。この人好きだな。ちゃんとこういう気持ちを大切に育てて漫画に書けてすごいなあ。歳をとるにつれどこかにあってもどんどん奥の方にしまわれてしまうこういう感情を。 あとがき読んでなんかちょっと鳥肌がたった。漫画は押見さんの分身なんだな。悪の華もあんなにドロドロなのに結局は過去じゃなくて現在の平和な彼女と平和な生活っていう感じで締め括るのも、押見さん自体が多分そういう生活で落ち着いて、それを良いものだって肯定したい気持ちもあるんだろうなってわかって、なんかちょっとだけ押見さんを覗いた気がした。10年経った今はどんな作品を描いているんだろう。もっと読みたい。もっと読みたい。押見さんが描いてる時系列によむべきだったかなあ、まりも、惡の華も。
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