3.14
10
発刊: 2016.07.20 ~
完結・全2巻
新刊通知
a風紀委員長の真柴くんには、最近気になるものがひとつ。ハデめな同級生・佐伯さんの校則違反……ではなく、お昼どき、つまらなそうにメロンパンをかじる彼女の横顔。そんな佐伯さんを放っておけず、真柴くんが放った一言は……「俺がもうひとつ弁当を作る」!?デコボコな2人の幸せランチタイム、開幕!
車内、駅前、駅構内、情景模型───…鉄道周辺のあれこれを舞台に展開する5本の作品を中心にwebにて発表した短編1本&描きおろし10Pを含めた作品集。
鉄道に関連した舞台で退会される様々な物語を描いたオムニバス形式の作品集です。 タイトルの通り"鉄道"に関した"少女漫画"で、車両の名前や実際の路線が登場しますが、衒学趣味的なものはなく、鉄道ではなく人が主人公の物語となっています。 鉄道とは関係が深いのですが、鉄道マニアや鉄子が登場する訳ではなく、鉄道を舞台に出会いや思い出を描いた、一話完結型の物語となります。 とはいえ、実際の鉄道路線が舞台のため、鉄道好きにもおすすめの内容だと思います。 全7話収録されています。 各話の感想は以下のとおりです。 ・浪漫飛行にのっとって 小田急ロマンスカー「さがみ」の車内が舞台です。 主人公はスリ師の女の子で、寝ている男性から財布をスリ取ろうと手を伸ばしたが捕まってしまう。 その男性はスリ師の女の子に、突き出さない代償として別の車両に乗っている女の人の額に"肉"と落書きするよう依頼するが、というストーリー。 ブラック企業勤めで妻とろくに会話もできなかった情けない男性のお供をしてしまったスリ師の奇妙なトラブル話が、ロマンスカーのダイヤ情報と絡んで、おもしろいと思いました。 ・彼の住むイリューダ ずっと好きだったが思いを伝えられないままだった女性が、ちょっとしたアクシデントでその彼の住む街の最寄り駅・入生田(イリューダ)を訪れる話。 伝えられない思いと裏腹に取ってしまった行動で心残りのまま去っていくが、箱根登山鉄道のダイヤと鉄道のシステムに絡めた落ちがさすがと思いました。 ・立体交差の駅 立体交差型の駅「厚木駅」を舞台にした恋愛ドラマ。 恋愛ドラマといっても登場人物は女性同士で、電話での痴話喧嘩を聞いてしまった女子高生「みずほ」が、自分の悩みとともに、その二人と深く関わっていく展開です。 最後は大団円で、爽やかな物語でした。 ・青と白のリーム "立体交差の駅"の続きの短話。 女子野球のピッチャーであるみずほの試合を、"立体交差の駅"で仲良くなった相手が見に来る話。 本作は特に鉄道とは絡まない、日常の一コマです。 ・木曜日のサバラン 妻のリクエストで帰宅中サバランを買うために立ち寄った洋菓子店に、"奥"があることを知り、そこへ踏み込むと、そこでは男たちが鉄道模型を鑑賞していた。 なんとなく妻に言い出せず、秘密を作ってしまった男は、毎週木曜日、サバランを買うついでに"奥"へ通うようになる、という展開です。 最後はなんとなくいい話にしていますが、自分勝手で人の大事なものや時間を壊した妻の言動がちょっと許せないと思いました。 なお、本作は"鉄道少女漫画"の続刊、"君曜日"にスピンオフします。 ・夜を重ねる 小田急「片瀬江ノ島駅」を舞台にしたストーリーです。 この短編集の中では一番好きな話です。 30過ぎで3年以上付き合った彼に浮気された女性が、その龍宮城のような駅で偶然であった女性と仲良くなり、お互いの経緯について話す展開で、とてもキレイでいい話だと思いました。 ・ある休日 ある日の小田急に乗り込んだ男がみた人々の姿。 これまでの短編の登場キャラクターのその後が、電車が進むたびに過ぎ去っていくように描かれています。 肝心の主人公の男は誰か、というと、最後はそうきたか、という感じでとても良かったです。
by うにたべたい (581)大人気の「楽園ちゃん(仮)」シリーズ7本はじめ 「彼女実験」「lapis lazuli」「mine」「トレーニング ジャム」など「楽園」本誌で人気を博した読み切り作品を完全収録した著者久々の読み切り作品集。描きおろし多数!
3.13
10
発刊: 2011.01.14 ~
通常版・他1作品
新刊通知
a東京・池袋。非日常に憧れる気弱な少年・帝人。彼はこの街で様々な出逢いを体験をする。天真爛漫なストーカー少女・魔に魅せられた高校生・引き籠りの天才闇医者・快楽主義の情報屋・池袋最強の男、そして…漆黒のバイクを操る“首無しライダー”!? 電撃文庫の大人気小説、ついにコミック化!!
某地方の山奥…。その村外れにあるバス停留所「雛見沢停留所」…。女子高生の梨花は、後輩の魅音と共にこの場所を訪れる。雛見沢でのダム建設を巡り絡み合う人間模様。そして語られる地域に根付く“オヤシロさま”の祟り。待ち受けるのは惨劇か、それとも…!?
「ひぐらしのなく頃に」の前身として書かれていた舞台用脚本のコミカライズ。 主人公はひぐらしの登場人物と同姓同名の2人「古手梨花」と「園崎魅音」ですが、年齢は2人とも高校生に設定されていて2人の関係性もひぐらしとは異なります。 ある寒村のバス停を舞台に、集まってくる人々の会話や挙動から恐ろしい事件や陰謀が少しづつ顔を覗かせ、やがて全てはミステリアスな謎を残して集結する内容となっています。 レズっけのある女子高生2人が主人公で、絵は肉質的、特に魅音の服装は露出が高いイケイケな感じのため、お気楽な感じで読めるかと思っていたのですが、想定と全く異なっていました。 "オヤシロ様の祟り"や、"喉を掻き毟って自死する"などの設定は本作から健在で、拷問シーンこそ無いものの人が人を直接的に殺害する描写も多々あります。 腹の底から大量の蛆虫が這い上がるシーンなどがあり、グロさは本編に負けないレベルと思いました。 舞台っぽい台詞回しや場面が停留所から変わらない点などから、元が脚本であることを感じさせますが、それがいい感じの演出になっていて、この不思議な世界を客観的視点で見ている気分にさせてくれます。 舞台化しても、普通に面白い作品になるんじゃないかなと感じました。 内容は濃いですが、全1巻でテンポよくサクッと読めます。 ストーリー上の繋がりは無いのでひぐらしは知らなくても楽しめますが、主人公2人の容姿であったり、設定であったりの部分でひぐらしとリンクするところがあるので、ひぐらしをある程度知った上で読んだ方がより楽しめると思います。
by うにたべたい (581)電撃文庫のライトノベル『デュラララ!!』のコミカライズ三作目。原作3巻のコミカライズです。 私は『デュラララ!!』は原作1巻のみ、アニメ1期のみ視聴済みなので、本作は完全に知らないストーリーですね。 ただ、コミカライズしか読んでないのですが、どうも端折られているのではないかと感じる場面があります。 特にストーリーの序盤に葛原金之助という癖の強い白バイ隊員が登場し、終盤に再度登場するのですが、ストーリーに深く絡みそうな雰囲気がするのですがちょい役で終わっていて、不自然に感じました。 デュラララは複数のキャラクターがそれぞれの思惑で動いて物語が進む偶像劇なので、今後の伏線として登場させただけという可能性もあるのですが、彼をなんのために登場したのかわからず、説明不足さを感じました。 とはいえ、本作で作中登場する全ての伏線が回収しきれているわけではなく、色々と残しながらも、本作は本作で完結した一つのストーリーだと思います。 竜ヶ峰帝人と園原杏里のクラスメイト「紀田正臣」がメインです。 彼が過去に立ち上げた池袋のカラーギャング『黄巾賊』と、正臣が黄巾賊を去った理由がストーリーの核となっていてます。 正臣は、折原臨也が絡んだ過去のいざこざを引きずったまま今に至っているのですが、ある事件がきっかけでまた黄巾賊に戻ることになります。 その事件は、前作で罪歌が起こした事件であり、その犯人としてダラーズが関わっているのではないかという疑いがあるところから、いつものデュラララが始まる展開です。 作画は前作、前前作と同じ茶鳥木明代氏で、安定してうまいです。 最初から比べると絵の上達がすごいと思いました。 ヤスダスズヒトさんのキャラクターそのままで、マンガらしい動きがついた絵になっていると思います。 本作でメインの高校生三人全員の正体が明かされる形になり、未消化な部分もあるのですが、一応の区切りがつく形になります。 茶鳥木明代氏作画のコミカライズも本作までで、コミカライズは他にもありますが、本筋は本作までとなっているようです。 デュラララのラノベは2022年4月現在もまだ最終巻は書かれていないので、続編のコミカライズは、難しいでしょうけど出たら嬉しいのにと思います。
by うにたべたい (581)3.17
10
発刊: 2013.11.25 ~
完結・全3巻
新刊通知
a一人ぼっち+臆病者(チキン)+人見知りの“ぼっチキン人”小南正太郎。「面接」「合コン」「美容院」などの強敵を倒して“ぼっチキン人”を直すことができるのか!?小南からネタを得ようと目論む漫画家の北園先生との“先生と一緒”編(ガンガンONLINE連載)も同時収録!
階下の暗闇に気配を感じるような、ドアごしの殺した息づかいのような、視界の隅に映りこんだ視線のような、ざらりとした質感、気分、戦慄。
3.63
10
発刊: 2007.03.20 ~
既刊5巻
新刊通知
a久住昌之と土山しげるが初タッグで描く、孤独な「食」との戦い。ひとり飯の世界を綴ったエッセイ『野武士のグルメ』が遂にコミック化。決して豪華な料理じゃないけれど、胃袋をジワジワ刺激する「食」が満載。オリジナル描き下ろし編を含む、全9話を収録。 定年を迎えたばかりの香住武(60歳)は、第二の人生を静かに歩きはじめた。ある日の昼下がり、散歩の途中で小腹が空いた香住は、ソースの焦げた匂いに誘われて一件の食堂へ。夏の名残、少し歩くと汗ばむ九月。壁のメニューに「ビール」をみつけ、迷いながらも注文。35年のサラリーマン生活では平日の昼間にビールなんて考えられなかった。罪悪感、優越感、高揚感が頭を渦巻く。だが、その瞬間に一杯の旨さ、ひとり飯の快感に出会ってまう。それをきっかけに香住の「ひとり飯」との戦いが始まるのだが、そのハードルは意外に高く、彼を思い悩ませてばかり……。だが、食べたいものが脳裏に浮かぶと、もう食べずにはいられないのだ!!
3.26
10
発刊: 2009.02.26 ~
既刊1巻
新刊通知
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