6年連続日本一という偉業を達成したジャイアンツだったが、川上監督はいまのジャイアンツにはいない、荒々しいサムライのような選手が必要だと感じていた。そんな折、二軍選手の八幡のすすめで、川上監督は長島とともに四国の土佐に渡る。そこで、八幡の高校の後輩・番場蛮(バンババン)と出会った二人は、常識では計り知れないその野球センスに惚れ込む。そして後日、川上監督は番場をドラフトで指名する。入団をいったんは断った番場だったが、最終的にはジャイアンツへの入団を決意する。
葛藤と不安が果てしなく広がる10代。 それでも少年達は現実を加速する 『強い生き物』になるために…… 焦げつく魂、横浜無敵伝説序説!!
圧倒的なイメージの奔流を、繊細なペンタッチと奇想をもって、見事に紙の上に具現化する職人肌の表現者、五十嵐大介。寡作なことでも知られる彼の、ファンにとってはまさに待望の初短編集。「ああ、これだけのものはじっくりと時間をかけて作らなければ出来ないだろうな」と、勝手に納得してしまうほど、各作品の完成度は高い。 <p> たとえば「すなかけ」では、生まれてはじめて学校をさぼった少女が、体から砂の出る特異体質の女性に出会うことから始まり、魔法をかけられたかのように透き通った日常が描かれる。たんねんで細やかな人物や情景の描写は、そんな生活を大切にしたくなる少女の気持ちの変化を、実に自然なこととして読み手に感じさせる。一方で、繊細なあまり壊れてしまいそうなはかない雰囲気も、物語と絵の両面から少しずつかもし出されていく。そして、今までの穏やかな微風が突如突風となったかのように、ダイナミックなクライマックスに至る様は圧巻としか言いようがない。 <p> 唐突に世界が開けるような驚くべき瞬間は、収録されたほかの短編にも立ち現れ、その息をのむようなまばゆい感動こそが、五十嵐作品の醍醐味(だいごみ)である。人間本位の考え方では説明のつかない奇々怪々な世界が描かれるため、ややグロテスクな面もあるが、すべてあるがままのものとして豊かに描かれるため、決して後味は悪くない。奇想天外を表現する最高の手段のひとつとしての漫画が堪能できる、鮮烈な1冊。(横山雅啓)
昭和20年、日本は戦争に負けました。みんな貧しかったけれど心は開放的で、世界がまだ難しくなる前、一人一人の個性を受け入れる大きさがありました。戦争に勝った国は日本に命令したんです、「今までのように女性を虐げるのはやめなさい」と。時代の波に乗って女達は動き始めました。――女子プロ野球にかける乙女達の麗しき熱闘、今、プレイボール!!
「ぼくの村」、それはどこにでもあった日本の村のひとつだった――。1966年6月、少年たちは暗闇のなかで、青白く輝く馬が飛ぶように駆ける姿を見た。その日は、彼らの村がつぶされる決定が下された日でもあったのだった……。新しい空港を建設するため、20年かけて開墾してきた自らの土地を、突然奪われることになった農民たち。彼らの長きにわたる戦いが、今、幕を開けた!!「成田闘争」を題材としたフィクション第1弾!!
キスはダメ。それ以上なんてもってのほか。でも、椿明と卜部美琴は恋人同士。唯一らしいことと言えば、日課として卜部の“よだれ”をなめることだけ―。どこか奇妙、でもどこまでも純粋な二人の恋愛模様。『ディスコミュニケーション』『夢使い』、一筋縄ではいかぬ「恋愛マンガ」を描かせれば当代随一! 植芝理一が描く、すべてが謎に包まれた“正体不明”の恋愛マンガ!!
借金の返済のために高利貸しから紹介されたバイトは、「運送屋」。運ぶのは死体や法律に触れるもの。役者志望のフリーター・砧涼介が踏み込んでしまった世界は、たった一度のミスすら命に係わる死と隣り合わせの世界だった。ところが涼介は、捕まえた暗殺者「背骨」を“運搬中”わずかばかり彼に心を許したせいで、彼を逃がしてしまった!