磨かずに光る、愛 父子家庭になってしまったにも拘らず 父親に放置されて育ち、愛されると言う事、 それを想起させる音や気配に拒絶反応を 示す様になってしまった高校生の渉は 淡々と街で縁のあった男と折々に肌を 重ねていた、筈だった。 それが風邪をひいて寝込んだ事から 封印していた筈の子供の頃の寂しい 想いが蘇ってしまい…。 淡々と繰り返される日々の中にも愛は あります。殊更に人に誇示して回るのが 愛と言う訳でもないでしょう? 42歳の春の扉を叩く28歳の純情。 二十年越しの捻くれた純愛。 控えめな愛に対する悪意とその背中を押す勇気。 初恋の相手が性悪だったせいで続いてしまう甘い苦悶。 何処をどう捻くり回したらこう言う旨味の ある渋味を淡々と出せるんだか。 実に箆棒な一冊です。 【This item is excerpted from "http://www.chil-chil.net/top/". 】
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発刊: 2013.03.30 ~
既刊1巻
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