t-nashi さんのレビュー

あくまでフィクションだとわかっているのに昨今のニュースで流れる情報や知識と重なり、ドキュメンタリーものを観ているような錯覚に陥る。

「貧困・虐待・JKビジネス」とテーマとして重々しくはあるけど、絶望と救いの緩急のあるリズムでつい一気読みしてしまう。

情報は量や角度で見え方が全く変わる恐さがある。法律とは何を守るものなのか。何が正解なのか。色々と考えさせられる漫画です。

お固めなレビューになってしまったけど、4巻完結でさくっと読めておもしろいということ。あと猫かわいい。

「あたし大腸が無いの」という衝撃的なセリフから作者兼主人公 島袋全優の物語が始まる。

難病で大腸を失うという壮絶体験をギャグ漫画でこんなにおもしろおかしく描ける作者のバイタリティがヤバい。

闘病中の相当な苦しみもコミカルに描かれてるもんだからつい笑ってしまうが、ノンフィクションという現実とのギャップに倫理観や罪悪感やらが正常ではいられなくところもおもしろさを際立たせてる気がする。

この漫画を読むと大抵の悩みがちっぽけに思えて前向きになれる不思議な魅力がある。
たまに挟まる他漫画のパロディもめちゃ好きです。

1冊1,100円という決して安くない値段ではあるけど、純粋に読み始めると続きが気になるし、こんな素晴らしい漫画を生み出してくれた島袋全優先生に感謝と応援を込めて購入したくなる気持ちにもなります。

本の紹介で書かれている通り泣ける。これは泣けるよ。。。
少しでも動物に触れ合った経験があれば物語への感情移入がハンパないと思う。

動物はかわいさだけではなく、色んな面での怖さや彼らの終焉の悲しみがあるということがちゃんと綴られている。

魂の“重さ”を理解するための教育にぜひとも取り入れて欲しい漫画です。

正太郎の甘えと攻撃性のギャップがたまらない。
田中さんの正太郎目線やヨメタナカの正太郎からのなめられっぷりは正直ずっと見ていたい…！
作者の田中光さんとその家族のファンになりました。

これから読む方は4巻完結で読みやすいが、これ以上続きがないという現実に耐える覚悟を持って手に取ることをおすすめします。

人見知り少年と巨大ロボのバディもの。

主人公の鉄男がコミュ障ながらも友達を作りたくて一生懸命人と関わろうとするけど、ガンバりが絶望的に裏目に出てしまうところとか応援したくなる感がハンパない。
ユキオのロボ（AI？）らしからぬ世話やきっぷりや面倒見の良さがお母さん感あるところとか、鉄男のどんな絶望的な状況でも前向きな姿勢を貫けるところとかすごい好き。

地球凍結＆怪獣襲来という過酷な状況の中でも鉄男とユキオの和むやり取りを交えつつの迫力あるバトルが今後もどう盛り上がっていくのかめっちゃ楽しみです。

コマ割りが大きくて目線や間、表情から伝わる感情がすごくよく分かる。文字量は少ないけど一言で場面の空気感をガラッと変えてしまうシーンが多いので、毎ページ読み進めるのが楽しくもありドキドキもする。

主人公の性格がマジメな分 映画マニアとして推し（神）を前にした時の予測不能な行動が喜劇を生み、シリアスなシーンでもどこかギャグに見えてきてしまうシュールさがクセになる。

シリアス × ギャグ × シュール、大好きです。

嫁・子供と別れた38歳無職の元特撮ヒーロー「ブルーストライカー」の男が謎のストリートファイトアプリを通じて様々なファイター達と関わりを持っていき、強者への成長とアプリの謎を追っていくストーリー。主人公が弱いながらもヒーローとしての資質で周りを魅了していく様子がおもしろい。