イエ さんのレビュー

序盤から相棒や城之内達との絆を丁寧に描いているため後にとても心を打たれる展開が度々あった。

カードゲームに路線変更したのも納得できるストーリーであり、一部効果がご都合主義すぎるものもある漫画として見せ方を考えれば致し方ないと思う。

あまり不満な点は無かったが、王の記憶編だけ些か長く感じてしまった。

王道なストーリーで終始、飽きる事なく読むことができた。
素直に格好良いと思えるキャラが多数いたのが好印象。
画力やキャラ設定は流石であり、長らくジャンプを牽引したのも頷ける。

●良かった点

愛着の湧く登場人物が多かったので本筋以外の話も退屈しませんでした。
特に矢野あやね、三浦健人、ピンのエピソードは落とし方も含めて素晴らしく、楽しむことができました。


●悪かった点

良くも悪くも風早が完璧すぎて些か違和感を覚えました。
爽やかすぎるキャラ設定のためか、時折人間臭い一面を見せますが、三浦健人と比較すると現実離れしすぎている気がします。
交際してからもずっと初々しいのも段々と辟易してきます。


●総評
なんとなく学生時代の悩みなどを思い出すような話が色々あって興味深く、あっというまに読み終えてしまいました。
なんだかんだ言っても風早はめちゃイケメンでしたわ。

だいぶ遅れて読むことになりましたが、王道な物語かつテンポが良かったので、予想より楽しめました。

ネットではあの演出なり設定が○○のようだ等の意見が散見されていて、読んでいて自分も同じように感じた部分はありましたが、
時代設定が大正だったり、主要キャラも容赦なく退場させていく展開はとても自分好みでした。

序盤はわりとコミカルだが、デビルマンへの変身、神との対峙、人間の心の弱さなど、話のトーンはどんどん重く暗いものになっていった。
それが面白かったかと言われたらそうでもなかったが、よく練られていると思えた。

完結していないため、スコアは3.0固定。
個人的には高木さんよりもうるし先輩の方がキャラクターとしても、今後の展開も興味深く思えた。
どういった結末に着地するのか楽しみである。

コブラはハードボイルドでとても魅力的なキャラクターであった。
良くも悪くもコブラかっこよさで成り立っている印象を受けた。
コブラ以外でキャラが立っているレディの出番が妙に少ないときがあるのが勿体なく感じた。

大筋はアニメと同じ。
イラストはかなり綺麗で見やすかった。（当然といえば当然ではあるが）

主要キャラ達には漫画独自の解釈が加えられており、アニメとは違う掘り下げ方をしていたように思う。

またアニメ、旧劇場版ほど抽象的な結末ではなかったのが好印象だった。
綾波の最期の台詞、再び雪が降る描写などが個人的に胸を打たれた。

正直、絵柄や作風は自分にはあまり合わなかった。
これといって共感できるキャラクターがいなかったのと、特にカタルシスを得られる展開もなかった。
（なお、ビジュアルだけで言えばセーラーヴィーナスは最高）

その一方でセーラー戦士たちのデザインは言わずもがな秀逸である。
見得を切るシーンなどは素直に美しいと感じた。

清々しい程に、はちゃめちゃな作風ではあったと思うが読めば読むほど癖になる印象を受けました。
死んだと思っていたら生きてました、戦い終われば仲間になるパターンを繰り返しているのにも関わらずなぜか許せてしまうのは男塾ならではなのだと思います。

これほどぶっ飛んでいる世界観ではありますが、主要キャラはかなり男気がある人ばかりなので好きになる事ができました。

喧嘩して仲間を増やしていくヤンキー漫画の王道とも言える作品でした。
主人公春道は圧倒的な強さを持っていますが、それはインフレによるものでは無く終始一貫した強さなのが良かったです。ブルやリンダマンといったキャラがいるため春道一強ではないところも好印象。
また一度戦った相手は仲間になるパターンが多かったが、仲間になった後もきっちり見せ場を作れていたのが良かった。

車についてはこの作品にでてくる車種および駆動方式について多少の知見がある状態からから読み始めました。
これらよりも更に深掘りされたマシンの構造やドラテクのロジックに関しては全く理解できませんでした。
ですが藤原拓海が愛車86を駆り幾多の強敵、峠を攻略していく展開は非常に爽快感を得ることができる内容でした。
父親である文太、同じチームの高橋兄弟も話を追うごとに魅力的になっていきました。
車について更に知識を得た上でもう一度読む事で新たな面白さを発見できると思うので機会があれば読み直したい。