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作品数:434
全23,317件
勝川未人
4.1
銀の匙 Silver Spoon
レビュー(1099)件
完結・全15巻
4.0
金色のガッシュ!!
レビュー(992)件
完結・全33巻
み
4.9
葬送のフリーレン
レビュー(1612)件
既刊14巻
おかぴ
4.5
パラショッパーズ
レビュー(9)件
既刊3巻
うにたべたい
今日から俺は!!、GS美神 極楽大作戦!!、行け!!南国アイスホッケー部などと同時期に連載され、1990年代頭頃に全盛期だったサンデーを支えた一作。超王道系の少年漫画で、壮大なストーリー展開、序盤から貼られれていた伏線を見事に回収して、迎えた最終決戦、そのカタルシスがすばらしい、マンガ史に残る名著だと思います。主人公は、当初、元気が取り柄のただの少年だった蒼月潮(うしお)です。寺の住職をやっている父の言いつけで蔵の掃除をしていたうしおは、その地下で、一本の槍に縫い止められていた妖怪と出会います。かつてその圧倒的な強さで、多くの妖怪に恐れられた大妖怪だった"そいつ"は、人間を食い散らかすため槍を抜くことをうしおに命ずるが、そんな危険な命令を聞くはずもなく、うしおは蔵から出てゆく。だが、地下の扉を開けたことで引き寄せられた妖怪が同級生を襲いかかったことから、やむなくうしおは、その大妖怪を開放するが、槍から放たれたそいつは同級生たちを助けること無く行動しようとする。それに怒ったうしおは、槍の力を使ってそいつをひっぱたいて、妖怪たちを退治する。その槍は『獣の槍』といい、2000年以上も前、中国で妖怪退治のために作られた槍だった。うしおは監視のため、とらと名付けたそいつを槍で制御し、襲い来る妖怪たちによる奇妙な事件に立ち向かっていゆくというストーリーです。最初は短いストーリーがいくつか入り、妖怪による怪事件を、うしをととらが力を合わせて解決していく展開が続きます。中盤、うしおが母の秘密を知るために北へ向かうのですが、その道中、"あの女の息子"として命を狙ってくる妖怪より、「白面の者」という大妖怪の存在を知ります。そして、獣の槍誕生の秘密、母の居場所、うしおの使命、さらには、とらの正体や、白面の者とはといった謎が少しずつ解き明かされてゆく内容となっています。最初から最後まで一直線にストーリーが進み、ひょっとしたらあったのかもしれないのですが、サンデーお決まりの引き伸ばしをあまり感じませんでした。中だるみはなく、話数が進むたびに面白くなってゆくのがすごいです。ただ、気味の悪い妖怪が罪のない人々を惨たらしく殺してゆく展開が多く、しかもなんとなく良い話みたいに終わってスッキリしないことも多々あります。基本的には短い話でも毎話毎話感動的で、グロだけは注意ですが、多くの人におすすめしたい作品です。
うしおととら
レビュー(567)件
4.7
週刊少年サンデー連載のヤンキー漫画。代表的なヤンキー漫画を上げたときには必ず列挙される有名作品です。地上波アニメにはなっていないですが、実写化でドラマ化、映画化されており、週刊少年サンデーの代表作としてもあげられる多いです。舞台は千葉県の私立軟葉高校。主人公の三橋貴志は、転校を機に髪を金色に染めヤンキーデビューします。同日、同じく軟葉高校に転校してきた伊藤真司もまた、転校を機にヤンキーデビューするため、髪をツンツンに逆立てます。初登校の日、二人は偶然、同じクラスになり、顔を合わせるのですが、早速、ケンカになってしまう。目立ちたがり屋で卑怯な三橋とマジメで義理堅い伊藤は反りが合わないのですが、なんだかんだコンビを組み、ケンカにだらけの学園生活を過ごしてゆくストーリーです。ヤンキー漫画なので暴力描写は多いのですが、どちらかというとギャグ色が高いです。等身大の名うてのヤンキーたちが三橋のせいでひどい目にあい、笑いものにされる哀れなシーンが多く、息が苦しくなるくらい爆笑できます。一方で、悪党が現れて卑劣な手段で理不尽な暴力を振るうのを、その仕返しで三橋が手段を選ばないさらに卑怯な手を使って相手をタコ殴りにするシーンも多いです。卑怯を卑怯で返す展開が多々あるのですが、かなり性格悪く描かれる悪人が多いためか、不思議に誤読感は良く、勧善懲悪的なすっきり感がありました。数話程度の中短編が繰り返されるパターンで、テンポが良く読みやすいです。ストーリーの縦軸のようなものはなく、話数が進むにつれてキャラクターは増えてゆきますが、メインキャラはあまり増えないためかゴチャゴチャ感は少ないです。三橋、伊藤、ヒロインポジションの赤坂理子と伊藤と恋人同士となる早川京子、途中でほぼ道化役となってしまう紅羽高校番長の今井、その子分である谷川くらいがレギュラーですね。また、ヤンキー漫画ですが描写も比較的マイルドです。タバコ、ドラッグはほとんど出てこず、レイプも表現自体なし、暴走族も出てこず、ヤクザもほぼギャグ要因としてしか登場はないです。悪党は登場しますが、直接的な暴力がほぼで、その後、三橋らに成敗されるのがオチである上、ほとんどギャグ漫画よりのヤンキー漫画なので、子どもに悪影響が少ないのもヒットした要因と思います。今となっては古い作品ですが、今読んでも十分楽しめます。まさに不朽の名作といえる作品です。
今日から俺は!!
レビュー(417)件
完結・全38巻
4.3
このレビューにはネタバレを含みます。
パン作りを題材にした料理漫画。週刊少年サンデーで連載していた作品で、小学館漫画賞受賞作。また、4クール以上のアニメ化をしています。かつてのサンデーを支えた、サンデーを代表する作品の一つです。幼い日に姉に連れられて訪れたパン店の主人より、日本を代表するようなパン「ジャぱん」の話を聞かされた少年、東和馬が主人公。彼は生まれつき手の体温が高く、パン作りに適した"太陽の手"を持っており、独学でパン作りを学びます。そして大手パンチェーン店「パンタジア」の採用試験に挑むことになります。この採用試験は面談や筆記ではなくライバルたちと戦うパン作りの大会にのようになっており、以降、パン作りの料理対決が続く展開です。最終選考まで残ったが、本店採用を逃した和馬は、そのきっかけとなってしまった河内恭介と共に、パンタジアオーナーの孫娘・梓川月乃に拾われて、南東京支店に勤務することになります。しかし、勤務の様子はほぼなく、パンタジアグループの新人戦やパンの世界大会に出場し、個性的なパン職人たちとのパンバトルを繰り広げます。パン対決のマンガということで、パンの知識や技術が多く登場します。超低温長時間焼成という技法やトュルニュ、フォンデュなどの手法、べーパーアクションや老麺法などといった、ややマニアックなパン知識を楽しむことができます。知識やひらめきによって逆境を突破する、少年マンガらしい料理漫画作品だと思います。作者は超速スピナーと同じ橋口たかし氏で、超速スピナーでは霧崎マイというキャラクターのかわいらしさが話題となりました。本作の女性キャラもとても魅力的なのですが、恋愛要素やお色気の要素はないです。初期にはミステリアスさのあった月乃も、中盤以降はツッコミ役となっており、パン対決にはほとんど関与しません。登場キャラクターはほとんど男性で、それも変態が多く、テンポよく読みやすい一方で、可愛い女の子を描ける作者なのに残念な感じがしました。料理対決といえばリアクションです。他の漫画では、作った料理を食べた審査員が口からビームを発射したり、よだれを垂れ散らかしてアヘ顔しますが、本作はそのレベルではないです。序盤はまだおとなしい方だったのですが、中盤以降はうまさのあまり死んだり、過去にタイムスリップして歴史改変をするなどやりたい放題です。終盤には、パンを食べたことで精神をパンに支配された男を助け、パンを食べたリアクションで地球を救うという狂気じみたストーリーが展開されます。その後、パンを食べてダルシムになった恭介が、リュウやケンと戦い続け「なんやて!?」というセリフで幕を閉じるシーンはネットでも有名ですね。そこだけ切り取ると、ひどい最終回に見えますが、そこに至る過程もなかなかひどいので、「なんやて!?」が気になったら読んでみるのをお勧めします。ジャぱんの制作や、子供の頃に出会ったパン職人との再開、月乃と梓川家の確執など、物語はちゃんと収束しており、最後のコマだけは「なんやて!?」ですが、全体としてはキレイに終わっていると思います。
焼きたて!!ジャぱん
レビュー(266)件
完結・全26巻
3.5
『かってに改蔵』、『さよなら絶望先生』などの代表作がある久米田康治氏の連載デビュー作品。南国鹿児島県の浜津学園高校にあるアイスホッケー部に、カナダからの帰国子女・蘭堂月斗が助っ人として転校してくる。現地では有名なアイスホッケー選手だという蘭堂の活躍に、学園は期待を寄せるのだが、実はダーティープレイの連続によりカナダから追放されていた。序盤は弱小アイスホッケー部が、蘭堂の姑息なプレイで勝ち上がる、スポーツコメディマンガでした。当初はスポーツ中心で、蘭堂のプレイに感化されてダーティプレイを冗長するチームと、形はどうあれ勝利に湧く学校にスポットのあたった内容となっています。お下劣なギャグは序盤から健在ですが、等身大の高校生たちの学園生活を描いた作品でした。ですが、徐々にお下劣ギャグが中心となり、アイスホッケーのシーンが少なくなっていきます。そして割と序盤の4巻1話を最後にアイスホッケーは完全に行われなくなり、以降はきっついダジャレと安易な下ネタだらけのギャグ漫画となります。絵柄も序盤と中盤以降はガラリと違うのも特徴と思います。序盤は陰影があり、肉体的な高校生男子たちが描かれていますが、中盤からは現在の久米田康治の絵柄に通じる、手足が長くてシンプルな線の作画となります。序盤の絵柄からからは『かってに改造』と同じ作者と連想できないレベルで、絵柄の大幅なチェンジは作中もネタにされていました。序盤に登場していたアイスホッケー部員は登場しなくなり、月斗のライバルキャラだったロブ・ドールマンも出番がほとんどなくなります。毎話のようにちんこやオナニーを絡めたギャグが繰り広げられ、一発のみのゲストキャラが登場する一話完結型となり、女性キャラも、ヘアーの描写こそないものの、股間や乳首描写も含めた全裸が描かれます。絵柄が独特になったため、女の子はかわいいのですが、全裸がエロいかは正直微妙なところだと思います。同じテーマでギャグを連続で畳み掛けるという、今の久米田康治の原型は感じられるのですが、とにかくギャグがオヤジギャグでかつ下ネタのみでワンパターンのため、ぶっちゃけ笑えなかったです。テンポはよく、読んでいて飽きはこないので、かなり惰性で読んでいた感じですね。ちなみに最後は、蘭堂月斗がシモネタ星からきた王子で、地球人の記憶を消して星に帰るという唐突な展開で幕を閉じます。最後はなんかいい感じの終わり方になりますが、こういうところも久米田康治のルーツを感じるところでした。
行け!!南国アイスホッケー部
レビュー(17)件
完結・全23巻
4.6
「名探偵コナン」などの代表作がある青山剛昌の連載作品。氏がコナンの前に週刊連載していた作品で、1988年から約5年間、全24巻の長期連載です。天下一の侍を目指す主人公・鉄刃の戦いを描いたアクション漫画で、コメディ色も強いですが、基本的にはバトルものです。父とジャングルで修行の日々を送っていた鉄刃は、日本に戻り、父の知り合いの家に居候することになります。その家の娘・峰さやかと同じ中学校に通うことになりますが、そこには剣道の実力者・鬼丸猛がおり、刃の前に立ちふさがります。序盤はドタバタギャグの面が多かったですが、鬼丸が風神剣、刃が雷神剣を手にした時から、物語が動き出します。風神の力に飲み込まれた鬼丸は鬼となり、魔王を名乗って世界征服を企てるようになります。鬼丸の企みを阻止するため、刃たちは鬼丸の住む鬼丸城を目指します。動物を怪人化した手下を差し向ける八鬼・鬼丸四天王編、龍神の力を得るために日本中に散らばる7つの玉を探す龍神の玉編、その後、鬼丸と一騎打ちと思いきや、龍神復活によって目覚めたカグヤと戦うかぐや編と続きます。かぐや編以降は正直なところ引き延ばし感が強く、かぐやとの戦い終結後には岩石戦士という謎の敵が突如登場し、沈みゆく日本を救うためにエメラルドという少女と謎のピラミッドを攻略するピラミッド編が始まります。その後、地底世界での戦いがあり、更にその後、鬼丸の刺客との戦いが始まります。鬼丸との戦いの決着がつくのはその次、織田信長御前試合編のラストバトルですね。個人的にはかぐや編も蛇足で、7つの玉を集めて龍神を開放した後は、鬼丸と戦って終われば収まりが良かったのにと思います。ただ、かぐや編までは、一応、そもそも龍神が封じられていた理由につながる展開なのでありかと思います。ピラミッド編以降は完全に引き延ばしですね。サンデー編集者の悪いところが出ていると思います。序盤から作画は完成されていて、非常に読みやすく、キャラの描き分けも上手です。引き延ばし感はありますが退屈なところはなく、続きが気になる展開で最後までおもしろく読めました。また、コナンには青山剛昌氏の過去作を知っていればニヤリとするネタが散りばめられているので、コナンファンにもおすすめの一作です。
新装版 YAIBA
レビュー(32)件
完結・全24巻
tt
4.2
天野めぐみはスキだらけ!
レビュー(51)件
完結・全28巻
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