中村卯月

異世界チートが存在しない素晴らしい作品。
学生ならではの成長と期待を現実が粉々に砕く過程が実に見事に描かれている。

道徳の時間で命と食の大切さを教えるため、豚の解体作業を映像で見させられ、その日の給食が豚の生姜焼きだった時の衝撃が思いもせず蘇った。

異世界を舞台に魔法に頼り切ることもなく看護の現場をリアル寄りに掘り下げており、ストーリーとの構成もバランスが良く画力も高いためスラスラ読める。

医療を題材とした異世界作品群の中で大活躍している現代科学が存在しないため、この作品の異世界という存在を存分に感じられる。

まだ導入部。キープ。