幸野市役所納税課に勤める百目鬼華子は、クールな見かけとは裏腹に、お客の前で机にペンを突き刺すなど、予測不能な行動も多いマイペースな新人職員。 脱力系チャラ男公務員・饗庭蒼一郎とペアを組みワケあり滞納者と毎日本音で向かいあう!
「あたしユメカがすきなの」。学祭の準備が終わり、皆での帰り道に突然背後からかかった声。後ろにいたクラスメートのうち、誰が言ったのかわからないユメカは、それから頭を悩ます日々を送っていた。頼りになる親友、明奈にだけ相談しようかと思うユメカは一緒にお化け屋敷に入って…[ストレンジ・フレーバー]儚気な少女に告白された美術部部長。舞い上がるけど、ある日少女と同じ顔をした子に、冷たい表情で拒絶されて驚く。双子の姉を名乗る少女に、「妹に近づくな」と宣言されるが…[解ケヌ鎖]そのほか、失恋から立ち直れない隣の汚部屋お姉さんを思い続けるjkの[ネムレルモリ]、女優の幼なじみとの恋に自信が無くなる少女の戸惑いを描く[Dear…]、学園内、団地内カーストを蹴り上げる少女たちの[箱の中の姫君]に加えて描き下ろし[夏の終わりに]も収録。オンナノコのキラキラした気持ちとビターな戸惑いが詰まった傑作作品集。
セミの鳴かない奇妙な夏――。それは突然発生した。進路に悩む高校生の優七と愛莉。両親を事故で失った優七と、両親との関係がいびつな愛莉は仲の良い親友同士だった。しかしその夏、その町ではセックスワーカーが消えていくという奇妙な現象が相次いでいた。やがてその原因は体から目のような湿疹が飛び出し、「何か」に蝕まれていく感染症が原因だという噂が広がっていく。人に言えない秘密を抱えていた愛莉は未知の噂に怯えるが、それはさらなる脅威の幕開けに過ぎなかった――。極限下を生きる少女たちを描いたシスターフッド×パニックホラー。