私立・北星学園音楽科、特Aクラス。そのクラスに選ばれた、黄金の指を持ち、金色のメロディーを紡ぐ男・金城楽。彼の演奏を耳にすれば、ある者は賞賛し、またある者は己の才能のなさを悲観した。音楽に対する圧倒的な天賦の才――。だが、神様は気まぐれだった。彼は音楽以外の部分はゴーインで傲慢な“俺様”的性格の持ち主で、特に僕、特Aクラスの落ちこぼれ・白銀響に何かとちょっかいを出してくるのだ。僕の「おまじない」がないと、特別な舞台に立てないなんて訳が分からないことを言ってくる。「俺に必要なのは響だ」なんて、天才の君が僕に一体何を求めてるんだよ!?