映画館でバイトとして働く、元AV男優の澄川螢、35歳、フリーター。澄んだ川に蛍だなんてうすら寒い冗談の様な名前に、“綺麗”なんて言葉とは相容れない至極どうしようもなく堕ちた人生。毎週日曜日のレイトショー、螢の働く映画館にやって来ては螢のことを「ほたるさん」と呼びやたらと懐いてくる一回りも年下の男・岡崎準太に“綺麗”だの“一目惚れ”だのと言われつい口を衝いて出た言葉……。「僕ね、今の映画館でバイトする前はゲイビに出てたの バリネコでハードなやつ」綺麗だなんて 何も知らないくせに 馬鹿馬鹿しい――。★単行本カバー下イラスト収録★ 【電子限定で描き下ろしの4ページ漫画が収録されています。】
物心つく前からの幼馴染である結と綾。高校生になっても側にいることが日常なふたりだったが、結の祖母が亡くなった日を境に世界が一変。結の髪色が変化し、感情を高ぶらせる度に不思議な現象が起こり、人には持ちえない能力も開花し始め、結が“普通”ではなくなってしまい――。【花】【記憶】【海】の魔女がテーマのミステリアスな3部作。儚くも美しく紡がれるキタハラリイ、待望の豪華トリロジー集 大切によみたい珠玉の物語たちがここに。★単行本カバー下画像収録★【電子限定で描き下ろしの4ページ漫画が収録されています。】