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『トリコロ』の書影

トリコロ

3.65

416

発刊: 2003.07.28 ~

既刊2巻

新刊通知

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まんがタイムきらら最初期に連載されていたマンガ。 今となってはきらら系という言葉ができるくらい、アニメファンには馴染みの深い雑誌ですが、当時は、あのまんがタイムから萌え系オンリーの雑誌が出ること自体が画期的で、一冊の単価が他のオタク向け漫画雑誌に比べると安価だったため、よく買って読んでました。 主人公の女の子とその母親が住む一軒家に、女の子と同年齢の2人の女の子が下宿してきて過ごす、ほんわかした日常を描いた4コマ漫画。 今で言う日常系4コマで、地面をこするように長い髪とそれを無視するように前髪の上から描かれた大きな目が特徴的な画風をしています。 詳しくは知らないのですが、作者の諸事情により休載になり、完結せずに3巻は発売されないままとなっていて、その後、電撃大王に掲載誌が変わり、続刊(実質3巻)が再度1巻として発売されています。 基本的に女の子が喋るだけの4コマ漫画です。 ストーリーに進展があるわけではなく、何もない特別な日に由無し事を語るだけという感じ。 ただちゃんと4コマの形態になっていて、4コマ目で必ず落とす方式になっています。 舞台は学校も多いのですが、基本的には下宿先の七瀬家で、家族のようなではなく、家族として4人+1人が日常を過ごす温かい雰囲気となっています。ちなみに時々ネタが妙に知的だったり、オチがホラーテイストだったりします。 あずまんが大王とともに萌系4コマの礎を築いた、ある意味では伝説的なマンガで、ちゃんと完結していればもっと話題になったのではと少し惜しい作品だと思います。 続刊でないものかな。

by うにたべたい (525)
『トリコロMW-1056』の書影

トリコロMW-1056

3.54

192

発刊: 2008.03.14 ~

既刊1巻

新刊通知

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しあわせ、れいぞうこ、いっぱい分。 平穏な生活を送っていた七瀬八重のもとに、ある日突然、母親・七瀬幸江の友達の娘であるという、青野真紀子と由崎多汰美の二人が引っ越してくる。 しかも、二人とも八重とは同い年で、翌日から同じ高校に通うことに。 さらに、クラスメイトの潦景子や、鳩のななせが加わり、温かくも賑やかな日々を送っていく……。

まんがタイムきららラブリーで連載されていた海藍の4コマ漫画。 2巻完結予定だったのですが、1巻発売から早十数年経っており、2巻が発売されることはない未完の名作です。 ある高校の新聞部員の日常を描いたもので、トリコロ同様、ストーリーはあって無いようなものとなっています。 基本的に舞台は学校。4コマ目できちんと落ちており、爆笑するような内容ではないのですが、面白く、また温かみを感じる作品になっています。 床まである長い髪と、前髪を無視した大きな目という画風はトリコロから変わりないですが、本作ではレギュラーキャラとして男子高校生がいて、この手の作品としては珍しく感じます。 作中の女の子との恋愛ネタが描かれることもありますが、特定のキャラとのみ、淡い恋愛話がしばしば挟まるのみとなっています。 よくあるハーレムモノだったり、エロ方面には走らないので、そういう意味で安心して読める作品だと思います。 ただ、トリコロ以上にオチがブラックだったり、洒落にならないラストになっていることも度々。。 本作もきちんと続いていれば有名作となっていたと思うのですが、惜しい作品だと思います。 海藍は寡作ですがファンが多く、読めばきっと好きになる作品を描く方なので、おすすめです。

by うにたべたい (525)
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