古谷実

読んだあと悪夢見た

映画で

なつかしい

ストーリーがコンパクトに纏められていて濃厚。
悲しくも良い作品。

「·····決まってるんだ」
「·····そうか、決まってるのか」
この言葉を事ある事に思い出す。
抗えない運命のようなものだと捉えているが果たしてそれは絶望なのか。
思春期に読んだ自分には刺さりまくった。

社会や人生といった漠然とした不満を抱えてるのではなく、ただ人を殺したいという思いがこの漫画をより狂気的にさせている。普通じゃないって何なんだろうね。
最後あっさり終わるのも古谷実らしい。
裏で進められる感動パートに癒される。

これまでの作品とこれからの作品の作者の丁度分岐点的な作品

罪悪感を感じられる人間でありたい。

下手なホラーより怖い。

古谷実作品の中ではダントツに大好きです。話がどんどん繋がっていく爽快感を教えてくれたのはこの作品が初めてだと思います。