北十五条東一丁目

――とある異世界。ラトリア公国の大公息女・アルフェは、隣国の侵攻によって故郷を追われ、近隣の街ベルダンに逃げ延びた。富も家族も奪われ、腹を空かした彼女は、生き延びるために冒険者になる決意をする。しかし、初仕事でゴブリンに遭遇し、命からがら逃走してしまったアルフェは、冒険者としての戦う術を求め、街をさまようことに。ふと目を向けると、そこには風変わりな道場が佇み、道着姿の怪しい男がいた――。