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大白小蟹

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『うみべのストーブ 大白小蟹短編集』の書影

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

3.81

-5

発刊: 2022.11.25 ~

完結・全1巻

新刊通知

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俵 万智「小蟹さんの澄んだ心の目。そのまなざしを借りて私たちは、忘れそうなほど小さくて、でもとても大切な何かを見つめなおす。たしかに降ってきたけれど、とっておけない雪のように。」雪のように静か。冬の朝のように新鮮。自分の気持ちに触れることができるのは、こんな時かもしれない。[収録作品]●「うみべのストーブ」運命のように出会ったえっちゃんとスミオにも、ある日訪れた別れ。傷心のスミオを海に連れ出したのは、隣で彼を見守り続けていたストーブだった…。「ふたりが…お互いに、好きだったこと 私はちゃんと覚えてる 何度だって思い出すよ」連載時のカラーを再現し、2色刷で収録。●「雪子の夏」トラックドライバーの千夏が雪の日に出会った、雪女の雪子。夏のあいだは消えてしまうという雪子に夏を見せてあげたい。忘れられない夏の物語。「誰もあたしのことを 思い出してくれなくなったら こんなぼんやりしたまま 永遠に消えちゃうの?」●「きみが透明になる前に」ある日事故で透明になってしまった夫。彼の姿が見えないことにほっとしている自分はもう、彼を愛していないのだろうか…。見えないものに触れる、夫婦の絆のかたち。「ねえ泉 ありがとう 僕を見つけてくれて」●「雪を抱く」パートナーとの間の妊娠を知り、複雑な気持ちの若葉。大雪で家に帰れなくなったある日、偶然出会ったコウコと朝までの時間を過ごす。女性の身体をめぐる物語。「わたしの身体が わたしひとりだけのものだったことなど 一度でもあっただろうか」●「海の底から」仕事で忙しい毎日を送る深谷桃は、かつてのように小説を書くことができない。いまの自分はまるで海の底から上を見上げているようで…。創作に向き合うことができないでいる生活者の苦悩の物語。「悔しい 書かなくても幸せでいられるのが」●「雪の街」はなれていた親友の突然の死をきっかけに訪れた、昔住んでいた町。思い出のファミレスで出会った森田という男と、死んでしまったスーちゃんのことを思い出しながら、雪道を歩いていく。夜の黒さと雪の白さは、彼らの弔いを静かに描き出す。「鈴木さんがどこかで 元気でいてくれるといいなって ずっと思ってました」●「たいせつなしごと」単調な仕事に明け暮れる毎日のなかで、いつのまにか自分の心は動かなくなっていた。いつかどこかのゲートが開いて、別の世界へ行けたなら…。暮らしのなかにある光を見つける小さな物語。

作品レビュー

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4.1

1巻まで読みました

透明人間の話はつられて涙がこぼれそうになった。

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

石ださんのアイコン

石だ

lroz0
10ヶ月前

3.8

1巻まで読みました

こんな漫画もありなのかなと。
平均的な人間で、些細なことで揺れ動いて、みんながみんな同じじゃなくて、色んなことを考えて、それが人間なのだなと思いました。
正直、精神的なテーマではなく、それこそ刺さる人に刺さるし、あるいは人を助けることを助長する作品であろう。
漫画自体は簡単なようで難しくて、それこそ描きたいものはわかりやすくはないし、卓越した表現も画力も構成による的確な思考誘導もあまり感じない。素朴な作品である。でも、だからこそ刺さるのがこの漫画だと感じた。
現実味があるからこそ、一歩地上から浮いたような目線で読んでしまったが、それこそ20歳の大学生の僕には親身に読むにはまだ早い作品だったのかもしれないと思う。
なんか心がここにないみたいな感じの読書感だ。すっきりしていないというか、なんというか。滝を見た後に近い。自分が何を思えばいいのか、何を思うのが人間として正しいのか、そんなことを考えてしまう。
わかることと、響くこと自体は決して同じことではないのだろうか。
なぜこれを描きたいのか、それはきっと作者にしかわからないだろうし、わかってほしくないのかな〜って思った

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

5.0

どの物語も、すぐそばにあり、事故のように出くわしてしまったり、いつか経験して胸の奥にしまっていた記憶のような、そんな感情について描いている。
最後にはすべてが終わっていくとしても、その過程にある美しい瞬間を掬い上げていくことはできて、それがあればこの先を生きていけるっていうような、そういう類の美はあるだろう、っていう感覚が自分の中にずっとある。
映画の『ブルー・バレンタイン』や『マリッジ・ストーリー』、『永遠の僕たち』のような作品を思い出していた。
それ以上に連想したのが、星野源のアルバム『エピソード』。
飯を炊き風呂を沸かして悲しみを乗り越えようとする"湯気"、寒くて布団から出られず家人に「行ってらっしゃい」を言えなかった、事故にでも遭ったらどうしよう?と気を揉む"布団"、喧嘩と仲直りを繰り返す老夫婦の暮らし"喧嘩"、パートナーの葬儀を悲しくユーモラスに描く"ストーブ"、墓参りの"ステップ"。暗い部屋の中で光る何かがあると信じて創作に打ち込む"日常"。
すごく好きなアルバムなのだが、『うみべのストーブ』はそれと響き合うような一冊だった。読んでいる間、自分の中でずっと鳴っていた。

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

4.5

1巻まで読みました

最初の話だけめっちゃ好き

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

3.6

1巻まで読みました

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

5.0

1巻まで読みました

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

3.2

1巻まで読みました

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

4.2

1巻まで読みました

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

にぃなさんのアイコン

にぃな

Nina6
5ヶ月前

3.0

1巻まで読みました

うみべのストーブ 大白小蟹短編集

レビュー(41)件

完結・全1巻

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