綾月もか

ある日 異世界に飛ばされた咲良(サラ)は、とある事情から追われ倒れていた少年・ルークを救い、共に暮らしていた。が、ルークの心の傷が癒え始めた矢先、突然サラは元の世界に戻されてしまう。３年後、再び訪れた異世界でサラが再会したのは、国随一の氷魔法使いであり、騎士として功績を挙げ男爵位を得た25歳のルークだった！10歳年下から、２歳年上のスパダリになった彼は「人生をかけて貴女に恩返しをします」と、サラをひたすらに甘やかしてきて…！ わたしのドツボにハマりまくった…。 まずルークのビジュがショタverもオトナverも完璧！基本髪色明るいキャラクターが好きなんだけど、ルークのおかげで黒髪に目覚めてしまうかもしれないぐらい好きなビジュアルをしております。 そして、ビジュアルだけでなく性格も「溺愛」「独占欲」「たまに子犬」という女性が大好きなものてんこもりの欲張りボーイです。 王道を詰め込んで嫌な読者はいないよな～と、読者をわかっているなと思います。 そして、一度で二度おいしい作品とはまさにこのことで、物語序盤では天使のようなショタヒーローを愛でて悶え、物語中盤ではハイスぺ年上イケメン（ワンコ属性）ヒーローに心臓わしづかみされ、糖度高めなきゅんをいただけます。15年間サラだけを一途に思い続けて、サラに釣り合う男になれるよう努力してきたルークの、強い心が溜まらんです！ 異世界モノですが、設定はさほど難しくなく、初心者でもスイスイ入っていける内容かと。逆に異世界モノ熟読者は、ふたりの関係が結構のほほんとしていて物足りないと感じてしまうかもしれません。展開やテンポ感は現代モノに限りなく近い異世界モノかなと思いますが、わたしにはそれがちょうどよいなと感じました！！