◆中村明日美子推薦!「尖ってつっけんどんで痛々しい。臆病で繊細であたたかくてやさしい。それが吉田さんの漫画(ことば)。」――男が嫌いだ、心の底から。◆男が嫌い。家族が憎い。自分自身を傷つけたい。でも心の底では、愛したいと願っている。この物語は、古い花街で風俗店の店長として生きる女・百花の傷と恢復の軌跡である。男に身体を犯され、性の対象とされることに憎悪を抱く彼女は、男を男に売ることに歪んだ悦びを覚えている。女三代を絡めとる深い業に、終わりはあるのか。画面を埋め尽くすモノローグと、執拗に繰り返される強迫的な会話――マンガ界の異端児・ルネッサンス吉田が過剰な言葉をもって描き出す、絶望とロマンス、そして救済のすべて。
高3女子×傷心教師の恋のまねごと。鬼才・ルネッサンス吉田が描く年の差純愛。先生の部屋で見つけた女子高生の写真。なんか気まずそうな顔してキスしてきた先生。でも、奥まで触れ合ったら、何かが始まった気がする。写真の子は「酒飲んで飛び降りた」んだって。何回抱き合ったって、先生の心の中には今でもあの子がいる。ずるいな…。死んだ人にはどうやったって勝てないよ。先生、私は死なないから。先生をひとりにしないから。こわくないよ。ねえ、お願いです。 ……先生を返してください。 先生/予備校の英語講師。元カノを自殺で喪った過去からいまだ立ち直れていない。 遙/女子高生。両親が離婚した。彼氏と別れて「ちぎれるような恋がしたい」と先生にアプローチ。
「楽しい感情が思い出せない」 「性欲が思い出せない」 「恋愛感情も思い出せない」 「気持ち全般が思い出せない」 「書くことに 伝えることに 生きることに 死ぬことに 一切興味を抱けない」 ----------------------------------------本編「黒山某の話」より抜粋 孤独で病んだ男たちのモノローグで全編構成された、救いを求めてあがく男たちの物語。 鬼才・ルネッサンス吉田が送る衝撃の単行本第二弾。 掲載作品:「地下生活者の手記(抄)」(描き下ろし)「いずこへ」「黒山某の話」「NKエリア共同溝 シールドトンネル工事見学会」「デレリクツ・もしくは異端者の悲しみ」「空の空、空の空なり」「感受性応答せよ(前編)」「感受性応答せよ(後編)」「ええ、もう絶好調で!! 超バリバリ進んでます!!!」「男の食彩」「不在者の誕生」(描き下ろし)