「惑星開発が、私の仕事!?」西暦2220年、各国は地球ではなく、宇宙に領土拡大の手を広げていた――。動物を愛する新社会人、朝野みどりが配属されたのは、惑星開発省生物管理局。地球から160光年離れた惑星「瑞穂」で未知なる動物の調査に乗り出す彼女だが、現実は理想とかけ離れていて…!?毎回ワクワクなテラフォーミングお役所コメディ!
まず初めに、このなかなかセンセーショナルがタイトルが目に入ったと思いますが、これは作品の内容をよく現しています。 映画マトリックスの宿敵エージェント・スミスがモーフィアスに言った言葉があります。 「 ウイルスだよ。人間とは病原体なのだ。この惑星にとっての癌だよ。君たちは疫病で我々は治療者とでも言おうか。」 これはもののけ姫・ナウシカ・アバターにも通ずるかなり的を得た人間が抱える罪深き普遍的テーマです。 我々現代人は経済というシステムに組み込まれ無意識に加担し、自然や先住民の繊細な循環型社会から来る恵みを無遠慮又は無知に貰い、その循環を壊してしまう恐ろしいパワーを持ち、それを悪い方に行使してしまいがちです。 そのような目を背けがちな現代的テーマを、既に移住可能な惑星を複数見つけているほど進んだ未来を舞台に描かれたSF世界です。
by シン (1394)