灰田高鴻

序盤這い上がるまでのグルーブ感はほんと最高。
終盤クライマックスの再結成に向けて離れ離れになるのは必要で仕方ないとは言え失速や空気の悪さは感じる。
序盤の気持ち良さのまま突き抜けてほしかったけど、戦後で各自背負ってる物を思えばそうもいかないか。
でも誰も彼もそれぞれの意思で生きてる感触がある作品です。

熱いジャズ漫画やチルいバンド漫画は読んだことあるけど、この漫画はジャンルのせいか読んでいて楽しい、心躍る音楽漫画となっている
人物の心情や少し悲しい背景も描かれてはいるが、どちらかというと喜劇的な面白さが…！
もちろんアツい部分もあるけど戦後の熱狂とうまく絡まった独特の良さがあり非常にオススメ
絵柄やキャラ、デザインもこの年代にピッタリハマっており、かといって古臭いわけではない確かな魅力がある
3巻からなぜかギャグパートが増えてよりコミカルになり、戦争についてを描きつつもシリアスに傾倒しすぎることなく読みやすい…

モーニング