作品数:19
ファンになる魑魅魍魎(ちみもうりょう)が我が物顔で跋扈(ばっこ)し、人々を恐怖に陥れる魔都・オエド。そんなオエドの町を舞台に竜神一族の蛇々姫(じゃじゃひめ)、魅槌丸(みづちまる)、白狐一族の狐太郎(こたろう)、天狗一族の飛天丸(ひてんまる)、玄武一族の雨月姫(うげつひめ)、餓魔一族の巌之助(がんのすけ)ら妖怪バスターズの活躍を描く。科学の力での妖怪退治を標榜する大発明家(?)平賀源内(ひらが・げんない)は、妖怪退治の新兵器・妖怪呼び出し装置「ポケベルくん」を発明。隠れている妖怪どもをおびき出し、残らず退治してしまおうと、「ポケベルくん」のスイッチを押すが、その瞬間、装置は大爆発を起こしてしまう。その衝撃で、魔界から人間界へ通じる井戸の蓋が開き、人間界にくることになった蛇々姫たち。やむにやまれず妖怪退治のバイトを始めるが、はたして魔界へ戻ることはできるのだろうか?人気作家・中村うさぎと美麗かつ緻密な画風が特徴の衣谷遊がおくるサービス満点、妖魔トラブルアクションコメディ!!
魔族の結界の中でついに対峙するシオンとシュラ。ナズルの“成長する戦闘服”の力により窮地を脱したシオンは、止めをさそうと武器と化した右腕をシュラに突き刺す。が、その刹那イゼルダが飛び出し、身を挺してシュラを救う。シュラを愛するが故の行動だったが、そのイゼルダを想っていたのはゴーリキだった。イゼルダの死を「虫ケラ一匹死んだのがそんなに悲しいか……え?」と挑発するシュラに、ゴーリキは我を忘れて怒り狂う。戦士としての使命を忘れ己のエゴを剥き出しにしたゴーリキと融合したシュラは、ゴーリキの肉体を盾にシオンに迫る。仲間を傷つけることのできないシオンは、その攻撃を一方的に受け続けるが……。はたしてシオンはこの窮地をいかにして脱するのか?そして運命に立ち向かう旅の行く末に待つのは?表題作「Shion」に加え、「戦士の紋章」「自由への疾走」の初期短編2編を収録。