てぃーろんたろん

旅館のロビーにこれが1巻だけ置かれていた。
お客さんの忘れ物らしいから捨てられないのだという。
少し気になり女将さんの許可をもらって読んでみた。

1巻の最後にどんでん返しがあり、主人公の旅がどうなるか気になりはするがそもそもなぜこの本を旅館に置いていったのか・・・

旅館から車で２０分走らせた先には有名な場所がある。
たまたま。そう、たまたまだろう。
この本を読んだからそんなふうに感じてしまっているだけなんだ。
私は自分にそう言い聞かせて旅館を後にし、Kindleでこの本を３巻まで買った。面白かった。

西森とおる（31）は、最上の妻・ミカの処女を求め，高校時代と現代をタイムリープする恋愛漫画でありサスペンス

タイムリープといったSFチックな要素については詳しく語られておらずあくまで不器用ながらも愛する者のために奮闘する過程を描いた恋物語としてできている

主人公の西森は死をも恐れず目的を遂行する妄執の塊だ
例え別の世界で関係がリセットしたとしても心で繋がってると信じる力を持っている

力の使い方を間違えれば悪魔にもなれる
もしそのパラノイアが間違いだと感じてしまった時、何もかも忘れて死ねるだろうか？

おそらく無理だ。
中途半端、いい加減、自分にとって都合の良い言い訳を考えて腰が引けてしまう。
だからこそ、人間らしく生きていける。

忘れられない
忘れるはずない
たぶん　心は
我慢してるだけ

涙ひとつぶ
言い出せなくて
閉じ込めた
さよなら　Ah…

5巻既読。次回12月に6巻7巻同時発売で堂々完結！

死んで過去にタイムリープして、過去で意識を失うと現実に戻る。
フケツで脂ぎっているような見た目の主人公・西森は、美人妻のミカと社内結婚をしました。
しかし、男たるもの少しくらいは考えたことはあるはず。
「妻の初彼からの結婚、してみたかったなあ」。
西森はミカの初彼となりそのままゴールインする未来に向かって、ベストな選択肢を選び取り、何度も何度も死に戻ります。

しかしその未来は遠く、失敗した行動の裏には
「フードを被った謎の男」がいました。
こいつは一体誰だ？？？？？
と、狂ったSFラブコメかと思いきや、サスペンス色の方が濃い作品。
ハッピーエンドをたぐり寄せる過程がいかにもなアツさで、微妙に好みが分かれそう。

現妻との”初めて”を求めて学生時代にタイムリープするラブコメ…かと思いきやサスペンス。昔の妻の恋心を勝ち取るのではなく、ある事件を回避するためのお話になっていきます。タイムリープの方法は死に戻りなのでグロが苦手すぎる方はご注意を。かくいう私もグロはすんごい苦手で結構ショッキングなシーンもあるのですが…気になって読んじゃいます。

どうかタイトルと主人公の顔で敬遠するなかれ。自分は女だが、この主人公の愛には感動するし応援したくなる。pixivコミック時代から応援してるので、売れて嬉しいしもっと売れてほしい。

題名がちょっとイメージ悪いかな。
そのせいで面白いのに敬遠されるかも。

タイムリープもので将来を幸せにするために過去を改変することを冴えない主人公が決意して行なって行く。

現在の妻であるミカの処女を求めて、15年前にタイムスリップする冴えない男・西森の漢気溢れるストーリー。

西森は見た目は太っていて清潔感はゼロだが、たくさんの人に信頼され好かれている。見た目が気にならないほど、漢気に溢れ一生懸命な熱い男なのである。

そんな西森が死と隣り合わせな困難な状況を乗り越えていく、爽快感がたまらない。西森を圧倒的に応援したくなるが、処女が欲しいためにタイムリープを繰り返す彼もまた、狂っているのかもしれない。