ナックルカーブ

数話でギブアップ。無理。
M向けの作品はこれまでも読んだことがあるが、これはちょっときつすぎる。

主人公は「男」のサンプルとして、サキュバスしかいないクラスに送られ、そこでキャラ達と交流する、という設定。
サキュバスたちは主人公をドMと蔑みながら性的なイジメを行う。
ドMな紳士諸君にはご褒美なのかもしれない。

個人的に思うこの作品の問題は、主語がデカいこと。
主人公は「男」を知らないサキュバス達のサンプルなので、主人公を通じて得た経験は、主人公個人ではなく、男全般に対する認識になる。
なので「男は全てドM」「男は女の奴隷」という認識になり、主人公への詰りは、全て主語が「男全員」になる。
なので主人公だけでなく、読んでいるこっちをダイレクトに蔑んでくるように感じた。

ヒロインは「男＝クズ」としか見てないし、主人公は望んでこの役割になったわけではないのに「親善大使なんだから」と無理やりわけわからん義務を押し付ける周囲。
そもそも登場人物の誰も好きになれない。

タイトルと説明から、エロい女の子に囲まれたラッキースケベ展開を期待していたら、罵りと嘲笑に囲まれながら全て男の品位を落としていく胸糞展開でしかなく、興奮どころかストレスしか感じなかった。
今後の展開に期待できなくもない描写もゼロではないが、そこまで読み進める気力が持たないので、一巻を読み終えることなく脱落しました。

24.5話まで