たかせうみ

4巻（完結）まで読んだ。
お母さんみたいなマンガ。
※下記、言葉知らずで不快になる方がいたらごめんなさい

性的自認をめぐるお話がストーリーのエンジンとなっているが、お話の根っこは思春期もしくはそれ以降も誰もが思う自分の在り方のお話。
幅広い意見があることを認めながら、それぞれの気持ちに寄り添い導いてくれる。これは登場人物だけでなく、理想や他人の中の自分など、様々な自分のイメージとのギャップに苦しみ悩むすべての人に暖かく寄り添ってくれる。
Amazonレビューでもあったが、中高生の教科書的な一冊だと思う。
反面、物語が面白いかと言われると難しい。
説教臭かったりするわけでもないが、ある方向性の提案的なマンガに思う。主人公の内面の葛藤や受容を沢山描いているのに、物語として中々落ちてこない。
これはみんな大好き佐々木先生の言う通り、時間が必要だからかもしれない。
時間をおいてまた読みたくなるマンガ

思春期満開。