小森江莉

新米設計士・倉沢カナコは、「自己犠牲」が当たり前のブラック企業で体を壊し、リノベーション専門の小さな設計事務所に転職をする。仕事を通して知る、十人十色の人間ドラマ。様々な「人」と「家」を目にする中で、カナコは自分の「働き方」、ひいては「生き方」を見つめるようになる。現代の若者が抱える「生きづらさ」をリアルに描き、現代の「正しい働き方」を考える、人生と家のリノベーション物語！

天根清子は、空気が読めない変人心理学者。人生で一度も嘘をついたことがなく、お世辞も言えず、世渡りスキルは皆無。無用な人づきあいを避け、孤独で静かな生活を愛していた。ある日、唯一の友達から手紙が届く。それは自殺した彼女の遺書だった。そこには、自分の大切な子供を引き取ってほしいと書いてあり…。不安定な心を抱える14歳の悠斗（はると）。ワガママ盛りの４歳児、凛音（りおん）。繊細で予測不能な子供たちの保護者になった清子は、心理学を武器に子育てに挑むもうまくはいかず…！？一つ屋根の下、「普通の幸せ」から外れた3人が紡ぐ哀しくも可笑しなサイコロジカル・ファミリーストーリー。

自殺した友人の遺言で自死遺児の兄妹を引き取ることになった心理学者の天根清子。中学２年生の悠斗は新しく編入した学校で、クラスメイトに「両親はアメリカにいる」と嘘をついたことを清子にとがめられ、激しく反発。次の日、悠斗がクラスの女子から借りた傘が無残に壊れているのが見つかる。学校から呼び出しを受けた清子が聞いた教師たちの言葉は、信じられないもので…。