わたなべ よしまさは、日本の漫画家。男性。同人サークル「めんたるスペシャリスト」で成人向け同人作品を発表している。単行本『ミッドナイトプログラム』などのあとがきでは元アニメーターであることを示唆する発言が見られるが、具体的な参加作品については不明である。かつては同人活動と平行して商業誌で作品を発表しており、1980年代後半から1990年代末にかけて成人向け漫画のジャンルで活動していた。しかし、1999年9月末に発売された『ペンギンクラブ』11月号に掲載した作品の欄外で、「商業作家としての限界を感じた」という内容の引退宣言を出して以降は商業誌への掲載は行っておらず、以後は同人作品のみ発表を継続している。なお、引退宣言を出した当時は、情報を伝え聞いた多くの同業者によって、それを出す事になった経緯がウェブサイト上の日記に掲載された他、成人向け漫画の商業誌でも直後の時期に編集された号の作家コメント欄や目次ページ隅の編集者のコメントなどで出版社・雑誌の枠を超えてこの件にまつわるコメントが数多く記されており、この引退宣言が、ファンのみならず、成人向け漫画の業界全般に大きな衝撃を与えた事を窺わせる状況も見られた。当時、同業者が自身のホームページの日記などに書いた情報を総合すると、引退宣言を出すことになった直接の原因は、1999年3月に発売した単行本『遠くて近くて』の返本率が7割という、当時の成人漫画業界においてもなお異常な高さに達した事であったという。