川三番地

全71巻と続いた御長寿の高校野球漫画（ただラストは雑誌廃刊で……となってしまったのが残念ですが）。久里武志の規格外の野球が凄まじいのと最新（当時）の理論が飛び出してきて勉強になったりもしますね。とはいえ、一夏の出来事なので一試合ごとに数年の技術を一気に取り込んでいくタイムマシンみたいな感覚になりますね。また一試合で１０巻以上も費やす野球漫画って中々お目にかかれないなと想いました。それだけ試合は丁寧に描写されるのですが、リアルタイムで追っていくのは正直しんどかったのでは……とか邪推してしまいました。一気読みに限りますが、野球漫画の傑作の一つです。

風光るの次に始まった高校野球漫画。と月マガでの連載当時を振り返りながらkindleで読み直しました。日本一のパッティングピッチャーという独特の設定ではあるものの女性監督、万年一回戦負けという弱小校がいかに勝ち上がっていくかで、独特の練習法や精神論を交えつつ成長していく話作りは風光ると共通点は多いものの、主人公の夏生のバッティングピッチャーゆえに打ち込まれるところもあったり、トラウマがあったりでハラハラする場面があったりするけどそうやって比較してる時点で「似てる（ないし同じ内容の）漫画」になってしまってるのかもしれないと思う。あと正直連載中は選手や監督の心理描写が丁寧すぎて試合が長すぎてよくわからなくなって断念した想い出があります（この作者の他の野球漫画もそう。一気読みだったらじっくり楽しめるタイプの漫画だと思いました

プロ選手のモノマネが得意な野中ゆたかを主人公とした万年一回戦負けが定着した多摩川高校が甲子園を目指していく王道の高校野球漫画といった感じですね。
新任でやってきた君島監督の方が主人公なんじゃないかと独特のキャラに目がいってしまうけど、終盤はだんだん部員達が中心になってきて、作者の持ち味の丁寧な心理描写や野球の技術のお話が存分に発揮されて面白かったです。
特に弱小だった多摩川の面々が勝ち上がっていこうとひたむきに成長していくところが魅力的です。

1.2.4〜33.62.64〜71ない

昔読んでたな

おもしろい

名作選。野球好きなら必ず読んでほしい1冊。割と最後の方まで読んだ。