小路啓之

初期作品ということもあってか、小路啓之の漫画に通底する人間を冷笑的に描きながらもロマンチシズム溢れる作風が色濃く出ていて素敵。「十代の潜水生活」「イレイサー・ヘッド」がお気に入り

人の心の声が見えるおかげで
全部相手のノゾミに合わせて楽に好かれて生きてきた青年が
実は他人に振り回されていただけの
空っぽな自分に気付き、本当の自分を見つけていくお話。

ミステリアスな彼女の謎解き要素と
独特なテンションと単語で癖になる会話のやり取りも魅力。

オチは意外な方向へ。