赤夏

ゼロサムが誇る物語師・赤夏が紡ぐ極上の物語をまとめた短編集、遂に発売。ゼロサムコミック大賞・作家賞を受賞した衝撃の投稿作「キャッスル・イミテーション」を始め、「星読図」「チョコレート・スカイ」等、珠玉の短編９本を収録。

土姫とは、10年に一度行われる豊饒の祈祭の要となる存在であり、幼い頃に選出され、生きた神体として扱われる。靴屋の青年はひょんなことから、土姫と出会い、その靴を献上することになる。靴を通して交流を深めていく二人だったが、別れの時は刻々と迫っていた――。表題作「クツナシ姫」をはじめ、珠玉の作品を集めた短編集がついに発売！

夜の学校。一夜限りの命がけの戦闘。効く武器は、己の血肉のみ。10年前、事故で命を落としかけた青。青の父親は、ふと出会った「悪魔」の力を借りて損壊した青の内臓と自らの内臓を交換するが、病に冒された目だけは交換ができない。娘に目が戻ることを望んだ父親は、自らの心臓を代償に、悪魔の目を期限付きでレンタルする。時が過ぎ、成長した青と目を取り戻しに来た悪魔の戦闘が始まる――。無二のストーリーメイカー、赤夏の真骨頂！

砂絵で人を寄せ、古い鞠を集める旅をする男・芭蕉は、大遊里＜密町＞を脱走した人斬り女郎・果実と出逢う。何者かに狙われる芭蕉は、旅の用心棒を果実に依頼する。一方、刀を振るうことに「己を使い尽くす」充足を感じる果実は、それを快諾した…。これは、私達が、人間になるための、旅。

家庭訪問の時期がやってきた。山間の村に住む少女・美雨は、非常に危険な道を通学しているため、家庭訪問を受けないという。身を案じた先生が、危険を避けるべく様々な方法を提案するものの、受け入れることがない美雨。彼女が危険を冒してまで「学校」へと通うのは、ある願いのためだった――…。表題作「山の彼方の君の学校」をはじめ、珠玉の作品を集めた短編集が発売!!